朗報です。Googleが5月11日に販売を開始した最新スマートフォン「Pixel 7a」がロスレス2倍ズームに対応していることがわかりました。
ロスレス2倍ズームは、高解像センサーの中心にある12メガピクセルを切り抜いてさまざまな処理を施すことで、画質が大幅に落ちてしまうデジタルズームを使用せず2倍ズームできる機能です。
ポートレートでは利用できず
数年前から各スマホメーカーはズーム撮影の弱点を解消するために望遠レンズを搭載しています。
望遠レンズの多くは人物を撮影するときに使いやすい光学3倍ズーム仕様のため、机の上にある料理などを撮りたいときは距離が近すぎて、椅子を引いたり体を仰け反らして撮影する必要があります。
iPhoneなど望遠レンズが初めて搭載されたときは、手の届く距離にある被写体を撮るのに最適な2倍ズームでしたが、いつの間にか3倍が主流になったことで使い勝手が悪くなったと感じた人もいるはず。
筆者も2倍ズームの復活を望んでいたものの、3倍から2倍に落とすことがスペックダウンにも見えることから復活は難しいだろうなと思っていましたが、昨年AppleとGoogleが揃って高画素センサーを活用したロスレスズームを実現。
Googleはロスレスズームを上位モデルに限定することなく、望遠レンズを搭載していない廉価版のPixel 7aでも提供するなど、かなり太っ腹な対応をしました。ちなみに、ロスレスズームはPixel 6 Proでも利用できません。おそらく高度な画像処理にTensor G2が必要なのでしょう。
Pixel 7aの売れ行きによってはPixel 8aの販売が見送られてPixel Aシリーズが2年に一度のサイクルに変更されるとも報じられていますが、Proを除く上位モデルの存在意義がわからなくなるほど今回のPixel 7aは強力な一台です。
なお、一応の差別化としてPixel 7aで利用できる2倍のロスレスズームは標準のカメラモードに限定されていて、ポートレートモードでは使用できないとのこと。
In the standard camera mode, the 7A uses the lossless crop zoom that the 7 and 7 Pro introduced — that’s a technique that uses the middle of a high-res sensor to produce a magnified image without the upsampling of digital zoom. But this isn’t available in portrait mode, so photos have that telltale crunchiness of upsampling. After several rounds of disappointing results from the 2x setting in portrait mode, I quit using it altogether.
- 引用元
- The Verge
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