5月13日、KDDIが2022年3月期決算会見を開催し、基本料0円で使えるオンライン専用ブランドpovoの加入者数が120万人を突破したことを明らかにしました。昨年10月時点では100万人と発表されていたので、約半年で20万人増になりました。
同日午前には、楽天モバイルが1GBまで0円を廃止する新料金プランの提供開始と、既存プランから新プランへの自動移行が発表されており、基本料0円で使えるpovo2.0に注目が集まっています。
「0円をやめる理屈がわからない」
決算会見では、楽天モバイルの新料金プランの受け止めについて聞かれると、「他社の料金でコメントしづらい。やめるんだという感じ。povoも0円スタートだが、楽天の0円とは意味合いが違う」と回答。
さらに、0円での継続提供については「0円をやめる理屈がわからない。povoはトッピングと合わせて価値を提供している。トッピング込みで新規ユーザーも増えてきているので、今のところ多く変更する予定はない」とコメントしました。
楽天モバイルの現行プランはデータ使用量が1GBまでの月は0円、1〜3GBまでは1,078円、3〜20GBまでは2,178円、20GB超はどれだけ使っても3,278円でしたが、7月1日から提供する新料金プランでは、楽天グループサービスとの連携を強化する代わりに、1GBまで0円が廃止されて0〜3GBまでは1,078円に値上げされました。
楽天モバイルは、前プランの契約者に限って1GBまで0円で提供することを考えたものの、既存のユーザーをキープしたまま、新しいプランを提供する行為が既存顧客の囲い込みに該当し「電気通信事業法(27条)でダメということ」と説明しています。
povo2.0は基本料0円のベースプランに、データ容量など必要なものを自分好みに追加する“トッピング制”を導入しているため、リモートワークでWi-Fiでの利用がメインの人やサブ回線で使う人にとって魅力的なサービスで、楽天モバイルからの移行先として注目を集めています。