楽天モバイルが700MHz帯の割り当てを受けたことを発表しました。
700MHz帯の電波は障害物の裏に回り込みやすく、少ない基地局数で効率的に広いエリアをカバーできることから“プラチナバンド”と呼ばれています。
楽天モバイルの電波が繋がりにくいと報告されている屋内等でスマートフォンを利用したときに高い効果を発揮することから同社は獲得に高い意欲を見せていました。
電波状況が改善されるのはいつごろ?
プラチナバンドを獲得した楽天モバイルは700MHz帯を活用したモバイルネットワークの構築を開始し、より高品質な通信環境の実現を目指すとしています。
開設計画については各種準備作業日程等を考慮し期日を設定しており、できるだけ早期の運用開始を目指して準備を進めるとのこと。また、独自のネットワーク技術と既存の基地局サイトを生かしてコストを抑えた効率的な基地局開設を行うと説明しています。
具体的にいつごろプラチナバンドを利用できるのか気になるところです。
楽天モバイルは具合的な時期について2023年秋に割り当てがあることを条件に2023年末に最初の電波を発射できると8月の決算説明会で明かしていましたが、割り当てが決定した今日時点では来年中にも電波の活用を開始するとしています。
なお、楽天モバイルが獲得したプラチナバンドは700MHzの2x3MHz幅と通常よりも帯域幅が狭いため、収容できるユーザー数が比較的少ないとされています。
それでも約1,100万契約が収容可能と試算されており、楽天モバイルのMNO契約者が2023年8月28日時点で500万回線であることを考えると、いますぐ問題になることはないはず。一方で、楽天モバイルユーザーの利用データ量は他キャリアに比べて約2倍も多いことからネットワークにかかる負荷は高く、ドコモのようにプラチナバンドが混雑することで繋がりにくくなる可能性も考えられます。
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