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Pixel 8 ProでGoogleの高性能AIモデル「Gemini Nano」を使ってみた

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Yusuke Sakakura公開日:2023/12/10 16:30
Pixel 8 ProでGoogleの高性能AIモデル「Gemini Nano」を使ってみた

Googleが新しい高性能AIモデル「Gemini」シリーズを発表しました。クラウドを経由せずスマートフォン上で動作する最もコンパクトなモデル「Gemini Nano」は、即日提供されたアップデートによってPixel 8 Proで利用できます。

Gemini Nanoで利用できる機能は現時点で2つ。1つは、標準の文字入力アプリGboardがメッセージの文脈を読み取って返信内容を提案してくれるスマートリプライで、もう1つは音声を記録してリアルタイムで文字起こしできるレコーダーアプリの要約機能です。

Gemini Nanoを利用するために必要な2023年12月のアップデート提供には時間がかかっているようですが、手元のPixel 8 Proではレコーダーアプリの要約機能をすぐに利用できたので早速使ってみました。

Geminiとは?

GeminiはGoogleが作ったAIモデルで、意欲的に質問に答えます。大量のデータから学ぶことで、人間と同等の会話を可能にします。メリットとしては、高度な知識がなくても素早く正確な情報を得られます。しかし、人間のように完全に理解や感情を持つわけではありません。

音声メモの要約機能には1.4GBが必要

レコーダーアプリのAI要約機能を利用するには、英語の音声メモを選択して「文字起こし」タブに表示される「要約」ボタンを押すだけ。

最初に要約機能を利用する場合は、AIで生成される情報が不正確または不適切であるとの注意メッセージが表示され、大規模言語モデルを使用することからAIモデルのダウンロードが必要と案内されます。

Gemini Nanoを使った音声の要約機能Gemini Nanoを使った音声の要約機能Gemini Nanoを使った音声の要約機能
Gemini Nanoを使った音声の要約機能文字起こしが短すぎます要約を作成できません

AIモデルのダウンロードが完了すると、Gemini Nanoが生成した3行の要約が表示されます。

生成された要約に誤りはないものの、大したものではありません。また、同じ要約が繰り返されたり、要約できなかったり、音声データが長すぎる/短すぎる場合は要約そのものができなかったりと、実用的なレベルに仕上がるには時間がかかりそう。なお、要約に不満がある場合はフィードバックすることもできます。

ちなみに、ダウンロードが完了するとAI Coreアプリのユーザーデータ容量が4KBから1.43GBまで大幅に増加していました。

Googleが公開しているリファレンスによると、Gemini Nanoにはメモリの容量に合わせて、Gemini Nano 1とGamini Nano 2といった2つのバージョンが用意されていて、後者の方が精度は高いとのこと。

Max Weinbachはレコーダーアプリの要約機能を追加するにあたってダウンロードが必要なモデルの容量からGamini Nano 2ではないかと推測しています。

Pixel 8 Pro
Pixel 8 Pro¥ 159,900持ちやすいラウンドフォルムのボディに、直射日光下でも見やすい6.7インチのSuper Actuaディスプレイと体温センサー、Google Tensor G3チップを搭載した最新モデル。AI機能が強化されたカメラはズームに強い望遠レンズ、Pixel 8に比べて4倍も高画素なセンサーを搭載。マルチレーザー検出AF、レンズを選択できるプロコントロール、色・照明・手ぶれ補正・風防などのコンディションを自動調整する動画ブースト、動画の夜景撮影な...レビュー記事を読む
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