3月30日、シャオミ初となる折りたたみスマートフォン「MiMIX FOLD」が発表された。
本のように外開きタイプの折りたたみボディを採用し、ボディを開くと8.01インチのビッグディスプレイでゲームや動画が楽しめるほか、閉じた状態では片手で操作しやすい6.52インチのディスプレイで操作できる。
iPad miniよりもコンパクトでビッグ
「MiMIX FOLD」は、折りたたみのボディの内側と外側に1枚ずつディスプレイを搭載したスマートフォン。
ボディを開くとiPad miniと同じ縦横比で画面サイズは大きい8.01インチのビッグディスプレイが登場。開いた時の横幅はiPad miniとほぼ同じ、極薄ベゼルを採用したことで縦の長さは小さいため、コンパクトなボディながらタブレットクラスの画面サイズで映画やゲームが楽しめる。
折りたたみスマートフォンには2枚のディスプレイを搭載する製品もあるが、「MiMIX Fold」は折り曲げ可能なフレキシブル有機ELを採用することで、1枚のディスプレイで巨大ディスプレイを実現した。
解像度は2Kでリフレッシュレートは60Hz。HDR10+やドルビービジョンに対応。コントラスト比は4,300,000:1で画面の輝度は600nits(最大900nits)
3本指でスワイプするとPCのようなインターフェースに切り替わるデスクトップモードや画面を左右に分割して2つのアプリを起動できるスプリットスクリーン、分割された片方の画面で選択した写真をもう片方のメッセージアプリに添付できるマルチスクリーンドラッグアンドドロップなど巨大な画面を便利に使える機能も収録されている。
閉じた状態で操作できる外側に搭載されたディスプレイは片手操作が可能な6.52インチ、縦横比27:9の超縦長仕様。リフレッシュレート90Hzのため、Twitterなどのタイムラインをなめからにスクロールできる。
耐久性が気になる折りたたみボディは他の製品に比べて最大27%の軽量化をしながら、信頼性試験で20万回の開閉を行い、極限信頼性試験で100万回の開閉に耐えた。なお、ボディの側面部には電源ボタンを兼用する指紋認証センサーが搭載されている。
世界初のリキッドレンズを搭載
「MiMIX FOLD」では、108MPの超高精細カメラと13MP/123°の超広角カメラ、8MPの光学3倍/最大30倍ズームカメラ、8MPの焦点距離80mmマクロカメラといった4つが楽しめる。
カメラレンズは3つしか搭載されていないが、スマートフォンとして世界初搭載となる8MPのリキッドカメラがズーム撮影とマクロ撮影をサポートする。
通常の光学レンズでは実現不可能だが、シャオミは人間の眼の生体工学の原理を利用したリキッドレンズによってこれを実現。
リキッドレンズの仕組みは、透明な液体フィルムを高精度モーターによって形を変化させ、球面の曲率半径を正確に変えることで光学3倍ズーム、最大30倍ズーム、最小焦点距離3cmのマクロを1レンズで実現するというもの。
また、シャオミが2年の歳月と23億円の研究開発費を投入して開発した画像処理チップ「Surge C1」が搭載され、より正確なオートフォーカスやオート露出、オートホワイトバランスを実現し、大幅な画質向上を実現した。
発売日は4月16日
オーディオでは、ハーマンカードンによるプロ仕様のチューニングが施された4つのスピーカーを搭載する。Mi 10 Proに比べて最大40%アップの音量と3D音響で音楽や映画が楽しめる。<_p>
バッテリー容量は他の折りたたみスマートフォンのなかで最大となる5,020mAhで、最大67W出力の高速充電にも対応することで37分でフル充電が可能。
チップセットは5nmプロセスで低消費電力に優れるフラグシップモデル向けのSnapdragon 888 5Gを搭載。メモリは12GBでストレージは256GBと512GBが用意される。
販売価格は256GBモデルが9999元(日本円で約16万円)、512GBモデルが10,999元(日本円で約18万円)でライバルの折りたたみスマートフォンよりも安く設定された。3月30日から先行予約が開始、4月16日に中国で発売される。
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