ソニーが今年発売した最新スマートフォン「Xperia 1 V」向けにAndroid 14のアップデート配信を開始したと案内しています。
ドコモが公開した対応機種リストによれば、7機種のXperiaスマートフォンがAndroid 14にアップデートされる予定ですが、先行してXperia 1 Vに配信が始まっています。
新しくなったポートレートモードに対応
ソニーの案内によると、Xperia 1 VをAndroid 14にアップデートすると、Xperia 5 Vに搭載された機能が利用可能になります。
最大の特徴であるカメラでは、新しくなったポートレートモードによって、よりプロフェッショナルなカメラに近づくとのこと。
具体的には背景をぼかしてメインの被写体を強調し、アーティスティックな効果を生み出す機能を追加して高画質な画像を提供するとしています。これまでポートレートモードのソフトウェア処理についてはXperia 5 Vの方が優れていると評価されていましたが、おそらく今回のアップデートで同等レベルまで改善されるはず。
新しいポートレートモードは24mmレンズと48mmの焦点距離ーーつまり等倍と2倍ズームで利用できるとのこと。
また、2倍ズームにおいても高画素センサーの中心部分を切り出すクロップズーム対応のXperia 5 Vの方が画質が優れていると評価されています。おそらくXperia 1 Vがトリミングした上で画像を引き伸ばす従来のデジタルズームを採用していることが原因ですが、アップデートによるクロップズーム対応が期待されます。
高度な自動編集機能で音楽やエフェクトを追加して短い動画を作成するアプリ「Video Creator」も利用可能になります。
Xperia 1 VではGoogle Playストアから入手する必要がありましたが、Android 14にアップデートすると自動で追加されるものと思われます。
ソニーはAndroid 14アップデートの全量を明かしていません。
新しいポートレートモードとVideo Creatorはアップデートのごく一部であり、OS標準のアップデートによる新機能や変更も行われます。
Android 14の目玉機能の1つはロック画面の強化ですが、多くの変更や機能追加はPixelスマートフォン限定機能となっているようで、RedditではAndroid 14にアップデートしたXperia 1 Vではロック画面のアレンジはできず、ショートカットの変更のみ可能と報告されています。
なお、ソニーはアップデート提供は国によって異なるとしています。現在は欧州での配信が確認されていますが、日本では配信されていません。
Android 13は昨年の同じ時期にXperia 1 IVの欧州モデルに配信されたのち、12月に日本でも配信が始まった(au版は翌年1月)ことを考慮すると、Xperia 1 Vについても12月以降の日本配信が期待されます。
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