ソニーが5月に発売した「Xperia 1 V」は、チップセットを最新モデルに載せ替えることでパフォーマンスを大幅に改善し、邪悪な発熱問題を消し去りました。
同じSnapddragon 8 Gen 2を搭載するであろうプレミアムコンパクトなXperia 5 Vにも期待がかかります。
しかしながら直近で流出した公式のプロモーション動画によると、カメラはさらにスペックダウンするようです。
望遠レンズを廃止か
昨年発売のXperia 5 IVでは、特定範囲の焦点距離において画質が劣化しない光学ズームが利用できる可変式望遠レンズを廃止して、ただの望遠レンズに変更されるなど、Xperia 5シリーズは徐々にプレミアムの位置付けから後退し、Xperia 1シリーズとの差別化が拡大しています。
カメラの後退は今年も続くようで、望遠レンズまたは超広角レンズのいずれが廃止されるようです。
Appleを筆頭に多くのスマートフォンメーカーがデュアルカメラを搭載するスマートフォンにおいて、広角レンズと超広角レンズの組み合わせを採用しています。
主要なスマートフォンメーカーで望遠レンズのデュアルカメラを選択したのはPixel 4シリーズぐらいでしょう。そのGoogleもたった1年で望遠レンズを廃止して超広角レンズに変更しました。
デジタル処理にAIと高性能なチップを組み合わせた超解像ズームによって、スマホのズーム撮影は数年前とは比べものにならないほど進化したことに加え、超広角レンズが実現する、より広い画角での撮影はソフトウェアでは実現できないことを考えれば、ソニーは望遠レンズの廃止を選ぶはずです。
買いやすい価格に期待
カメラの性能がダウンすることは悪いことばかりではなく、価格の面ではメリットがあるはず。Xperia 5 IVは機種代金が10万円を超えていましたが、5 Vではもっと買いやすくなるかもしれません。
NothingやMotorolaのように価格を抑えたいのであれば、1つ前のモデルではあるものの、十分な性能を持つSnapdragon 8+ Gen 1を搭載する可能性もあります。
XperiaはOSアップデートの提供期間を保証しておらず、同じ年に発売されたGalaxy S20シリーズがAndroid 13にアップデート可能なのに対して、Xperia 1 IIや5 IIがアップデート不可なことを考えると、そもそも最新のチップセットが必要なのか疑問。それであれば価格を下げて欲しいと願っていたユーザーも多いかもしれません。
なお、プロモーション動画では、上下のベゼルを残したディスプレイと、フラットエッジを採用したおなじみのボックスデザイン、イヤホン端子の継続や、ブラック・ホワイト・ブルーの3色ラインナップになることが確認できます。
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