ソニーのコンパクトスマートフォン“Xperia 5”シリーズの2023年最新モデル「Xperia 5 V」(エクスペリアファイブマークファイブ)が10月に発売されました。
日本ではドコモ、au、楽天モバイルの3キャリアに加えてソニーストアでも発売されています。
購入を検討していてXperia 5 Vがどれぐらい進化したのか知りたい人も多いはず。この記事ではXperia 5 VとXperia 5 IVの違いをまとめて比較しているので、ぜひ購入の参考にしてください。
Xperia 5 VとXperia 5 IVの違いを比較
Xperia 5 V | Xperia 5 IV | |
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デザイン | ||
カラー | ブラックプラチナシルバーブルー | ブラックエクリュホワイトグリーン |
防水・防じん | IP68 | IP68 |
価格と容量 |
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大きさ |
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156 x 67 x 8.2 mm |
重さ | 182 g | 172 g |
ディスプレイ |
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メインカメラ |
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フロントカメラ |
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写真機能 |
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動画機能 |
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チップ | Snapdragon 8 Gen 2 | Snapdragon 8 Gen 1 |
メモリ | 8GB | 8GB |
バッテリー |
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ワイヤレス充電 |
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5G | Sub6 | Sub6 |
SIM |
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Wi-Fi |
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Bluetooth | 5.3 | 5.2 |
おサイフケータイ | ○ | ○ |
USB | 3.2 | 3.2 |
セキュリティ |
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価格と容量を比較
どちらも容量は128GBと256GBの2種類です。
Xperia 5 Vはドコモ、au、楽天モバイルで128GB、ソニーストアでは256GBを購入できます。以下に機種代金と端末を返却した時の負担金をまとめておきます。
Xperia 5 Vの価格
docomo | ||
容量 | 128GB | 256GB |
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機種代金 | 151,690円 | 販売なし |
負担金 | ▼23ヶ月目に返却97,570円▼12ヶ月目に返却74,448円毎月の支払額4,242円/月 | 販売なし |
au | ||
容量 | 128GB | 256GB |
機種代金 | 143,000円 | 販売なし |
新規契約 | ||
負担金 | 端末返却で71,800円毎月の支払額3,121円/月 | 販売なし |
機種変更 | ||
負担金 | 端末返却で77,300円毎月の支払額3,360円/月 | 販売なし |
のりかえ | ||
負担金 | 端末返却で60,800円毎月の支払額2,643円/月 | 販売なし |
Rakuten | ||
容量 | 128GB | 256GB |
機種代金 | 152,400円 | 販売なし |
負担金 | 毎月の支払額6,350円/月 | 販売なし |
Sony | ||
容量 | 128GB | 256GB |
機種代金 | 販売なし | 139,700円 |
Xperia 5 IVの価格
docomo | ||
容量 | 128GB | 256GB |
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機種代金 | 137,280円 | 販売なし |
負担金 | ▼23ヶ月目に返却97,680円毎月の支払額4,246円/月 | 販売なし |
au | ||
容量 | 128GB | 256GB |
機種代金 | 100,700円 | 販売なし |
負担金 | 端末返却で43,700円毎月の支払額1,900円/月 | 販売なし |
SoftBank | ||
容量 | 128GB | 256GB |
機種代金 | 115,200円 | 販売なし |
負担金 | 端末返却で57,600円毎月の支払額2,400円/月 | 販売なし |
Rakuten | ||
容量 | 128GB | 256GB |
機種代金 | 95,000円 | 販売なし |
負担金 | 毎月の支払額3,958円/月 | 販売なし |
Sony | ||
容量 | 128GB | 256GB |
機種代金 | 販売なし | 99,000円 |
デザインとカラーを比較
Xperia 5 IVはエッジがわずかにカーブした背面ガラスを採用していましたが、Xperia 5 Vはフルフラットなガラスを採用したことで、Xperia 1 Vのスタイリッシュなデザインに近づいています。
カメラの搭載レンズ数が減少し、外出しされていたLEDフラッシュなどもカメラユニットに移動したことで背面はスッキリした印象に。カメラユニットのカラーも本体と統一されるなど綺麗な仕上げに。
カラーはXperia 5 IIIからラインナップに加わっていたグリーンが廃止され、Xperia 5 II以来となるブルーが復活。エクリュホワイトは落ち着いた雰囲気のシルバーに変更されています。ブラックも選べます。
大きさと重さを比較
Xperia 5 Vの大きさは154 x 68 x 8.6 mm、重さは182gです。Xperia 5 IVに比べて高さが2mmだけ小さくなり、幅は1mm増加、厚みは0.4mm増加していますが、大きな変更はありません。大きな変更があったのは重さです。10g増量されました。
ディスプレイを比較
どちらもX1 for mobileを搭載した6.1インチ有機ELディスプレイを搭載しています。
画面を保護する強化ガラスは環境に優しい20%以上の再生ガラスを使用した最新のGorilla Glass Victus 2によって耐久性が向上。
動画再生時においてはフレームごとの輝度や階調を動的に解析することで、夕陽などの白飛びしやすい明るいシーン等でハイライトを調整し、色の再現性を最適化するリアルタイムHDRドライブが動作。同機能が新たにHDR+ HLGに対応したことで、さらにコントラストのはっきりとした映像が楽しめます。
カメラを比較
カメラには大きな変化と進化があります。
Xperia 5 IVのトリプルカメラは、Xperia 5 Vでは画質の劣化ゼロでズーム撮影できる望遠レンズが廃止になり、デュアルカメラに変更されています。
ただし、望遠レンズを廃止する代わりにXperia 1 Vと同じ48MPのExmor T for mobileセンサーを搭載し、超高画素なイメージセンサーの中心の12MPの画像データを切り抜くことで“光学相当の2倍ズーム”に対応します。
ソニーは2倍ズーム時のピクセルピッチが約10%大きくなったことで画質が向上。2.5倍のズーム撮影で比較すると画質はダウンしているはずですが、どうしても2.5倍ズームでなければならないという人はそれほど多くないでしょう。
ズーム撮影だけでなく最も利用機会の多い広角レンズでの撮影においても新しいExmor T for mobileセンサーが威力を発揮します。
Exmor T for mobileセンサーは、世界初の2層トランジスタ画素積層型イメージセンサーとしてXperia 1 Vにも搭載されたイメージセンサーで、Xperia 1 IVおよびXperia 5 IVに比べて1.7倍も大きくなったセンサーサイズが大きくなったことで光の取り込み量が増え、ノイズを効果的に抑えるなど低照度性能が向上しています。
画素数は12MPから48MPの約4倍にアップ。4つの画素を1つに束ねることで光の取り込み量を増やしノイズを低減、オートフォーカス性能も強化されたことで、低照度における耐ノイズ性能とダイナミックレンジはフルサイズのセンサーを搭載したデジカメ並みの撮影が可能です。
背景をぼかすポートレート撮影においては被写体と背景の境界線の精度が向上。ソニーいわく「一眼カメラのような大きくなめらかなぼけを実現」しているとのこと。
AF/AE追随高速連写は最高20コマ/秒から最高30コマ/秒に向上。
カメラ機能では、新たに「商品レビュー」モードを搭載。瞳AFが邪魔になってしまう商品紹介などの動画を撮る際に、瞳AFをキャンセルして商品にピントを合わせます。カラーグレーディングしなくても肌の質感を綺麗に描写する「S-Cinetone for mobile」、撮影後の処理ではなく撮影時に色味を変えられるプリセット「Creative Look」にも対応しました。
また、センサーのアスペクト比が4:3から横に少し広い4.3:3に変更されていて、動画における使用領域が20%拡大したことで手ぶれ補正も向上しています。
Xperiaスマートフォンには多くのカメラ関連アプリが搭載されていますが、新たに動画編集アプリ「Video Creator」が追加されます。
撮影した素材を選び、動画の長さと音楽を選択すると約1分で自動編集。コンテンツの調整やクリエイティブルック風のフィルター加工などの手動設定も可能とのこと。動画編集を苦手に感じていた人でも簡単にオリジナルコンテンツを制作できます。
性能を比較
Xperia 5 Vには「Snapdragon 8 Gen 2」が搭載されています。
性能よりも気になるのは発熱です。Xperia 5 IVと同じSnapdragon 8 Gen 1を搭載したXperia 1 IVは発熱が酷くカメラが頻繁に強制終了していましたが、今年発売されたXperia 1 Vはチップセットを起因とする発熱問題が改善されたことで、熱によってカメラが使えなくなるような事象は確認されていません。
Xperia 5 Vの熱対策としては熱拡散シートを本体の前面と背面に使用して熱を効率よく拡散。Xperia 5 IVに比べて体積を40%も増加させているとのこと。
ソニーは「1日長く使っても熱くなりにくい放熱設計」と説明しています。
電池持ちを比較
バッテリー容量は前作から変わらず5000mAhです。
ただし、CPUの電力効率化と独自の省電力技術によって前作から約20%の消費電力削減を実現したことで電池持ちは向上しています。
ソニーは特定の利用状況と使用環境において「朝から晩まで、1日使ってもバッテリー容量が約50%残る」と説明しています。
スピーカーを比較
左右均等に配置されたフロントステレオスピーカーには、Xperia 1 Vと同じ高性能アンプが採用されています。
より高い駆動電圧とより低いノイズレベルをもたらす新しいアンプによって鋭く強い音の再現性や繊細な音の表現力が向上。さらに臨場感のあるサウンドが楽しめるとのこと。
また、進化したスピーカーの性能に合わせてサウンドチューニングを最適化したことで低音域・中低音域の音圧レベルと最大音圧レベルが向上したことで、より迫力のあるサウンドが楽しめます。
イヤホン端子は今作にも継続搭載。どちらもワイヤレスイヤホンにおいてもハイレゾが楽しめるLDACと、ストリーミングでもハイレゾに迫る高音質が楽しめるDSEE Ultimateに対応しています。
まとめ:Xperia 5 VとXperia 5 IVの選び方
Xperia 5 Vは、ブラック、プラチナシルバー、ブルーといった3色のカラーをフラット形状でスタイリッシュになったボディで展開します。
カメラは光学2.5倍ズームの望遠レンズが廃止されたものの、4倍も高画素になった新しいイメージセンサーを搭載することで、光学相当の2倍ズームを実現。等倍撮影においては多くの光を取り込むことで暗所時でもノイズの少ないクリアな撮影が可能に。自然なボケ具合のポートレート、手ブレを抑えた動画撮影も楽しめます。
チップセットは「Snapdragon 8 Gen 2」で性能は申し分なし。問題だった発熱が改善されたことはXperia 1 Vで証明されています。
それでもイヤホン端子やワイヤレス充電、IP68の防水・防じんなど共通点は多くあるため、無理にXperia 5 IVから買い換える必要はないでしょう。
最新のXperia 5 Vか、安いXperia 5 IVの購入を迷っているのであれば、予算次第ではあるものの、OSおよびセキュリティアップデートが保証されていないこと、実績として他機種に比べてアップデートの提供期間が短いことを考えると、より長く使えるXperia 5 Vをおすすめします。
- いつでもカエドキプログラム+の負担金は、24回払いで購入後、特典利用の申し込みと機種返却が条件です。smartあんしん補償および早期利用料の支払いも必要です。
- スマホトクするプログラムの負担金は、24回払いで購入後、13カ月目~25カ月目までの特典利用の申し込みと機種返却が条件です。
- いつでもカエドキプログラムの負担金は、24回払いで購入後、23ヶ月目までの特典利用の申し込みと機種返却が条件です。
- 新トクするサポート(スタンダード)の負担金は、48回払いで購入後、25ヶ月目に特典利用を申し込みと機種返却が条件です。
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