MMD研究所が9月21日〜9月25日に全国の20都市125箇所で実施した通速度の調査結果を発表しました。
発表された調査結果によると、ソフトバンクの平均通信速度は25Mbps超となり、3キャリア中1位となったようです。
下りの通信速度はソフトバンクが圧勝
MMD研究所の調査結果によると、平均の下り通信速度はソフトバンクが26.45Mbps、auが22.00Mbps、ドコモが18.21Mbpsになったとのこと。最高値はソフトバンクの69.06Mbps、ドコモが52.71Mbps、auが52.55Mbpsになったようです。
平均20Mbps以上を記録したスポット数においてもソフトバンクが69.6%でトップになっており、ソフトバンクのLTEは速度が速いだけでなく安定した品質であることがわかります。
ちなみに、auは49.6%、ドコモが31.2%となっています。
上りの通信速度はドコモが完敗
個人的に旅行先などでは写真や動画をTwitterやFacebookにアップする機会も増えてきて、上りの通信速度も気になるところですが、こちらもソフトバンクが11.59Mbpsでトップ。ついでauが10.70Mbps、ドコモが5.74Mbpsとなったようです。こちらは僅差ながらソフトバンクがトップとなっていますが、ドコモについては5.74Mbpsと2キャリアに比べてとても低い値を記録しています。
画像や動画をアップロードする場合、ひと通りの手順を終えたら後は放っておいても他の操作ができたりするので、テザリング目的でなければそこまで速度が出ていなくても気にする必要はないかと思いますが、そうであってもドコモの速度は気になるところです。
ソフトバンクが他キャリアを圧倒した理由とは
MMD研究所の調査結果だけをみればソフトバンクが速度面で他キャリアを圧倒したわけですが、ここまで強い理由はやはりiPhone 5sとiPhone 5cの発売に合わせて準備した「倍速ダブルLTE」にあるのでしょうね。「倍速ダブルLTE」は「ダブルLTE」を進化させたもので、「ダブルLTE」は、ソフトバンクのiPhoneでソフトバンクモバイルが提供する2.1GHz帯のLTEとイー・モバイルが提供する1.7GHz帯のLTEを利用できるというものです。
「それでユーザーは何が嬉しいの?」というと、2.1GHz帯が混んでいれば1.7GHz帯に接続し、1.7GHzが混んでいれば2.1GHzに接続するため、より快適にLTEを利用することができます。
ダブルLTEが進化した「倍速ダブルLTE」では、2.1GHz帯と1.7GHz帯の帯域幅を5MHz幅から10MHz幅に倍増させることで転送速度が向上し、通信速度にもいい影響を与えたのではないかと思います。
それにしてもここまで顕著に結果があらわれるのは面白いですね。
ちなみに、「倍速ダブルLTE」はiPhone 5にも適用されるため、9月20日前後からiPhone 5でも通信速度が向上しているかと思います。
エリア面ではどうか
今回の調査では、主要都市における駅前や人が集まるスポットなどで計測されていて、いずれのキャリアも125箇所中125箇所でLTEを使えたという調査結果になっておりエリア面では同等となっています。ただ、電波の入りにくい建物内などであれば、プラチナバンドをもつauやドコモが有利になる可能性もあり、地方ではまた違った結果がでる可能性もあるかと思います。
実際、今年7月に日経BPが地方を含む全国1800箇所で行った過去最大規模の調査ではドコモが他を圧倒するといった調査結果もでています。
個人的に通信速度は20Mbps〜30Mbps程度を安定して出ていれば満足できるので、主要都市だけでなく地方も含めた調査結果ではどのような結果になるのかとても気になるところです。
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