LINE(ライン)は、本日公開したバージョン「5.10.0」で複数台のiPhoneから同一アカウントへの同時アクセスが不可能になったことを発表しました。
2016年始に、LINEのトーク画面を撮影したスクリーンショットが流出し、芸能スキャンダルにつながったことで大きな騒ぎになりました。最有力とされていた流出経路は、複数台のiPhone――つまりクローンiPhoneから同じアカウントのLINEを利用したというものでした。
最新場のLINEアプリで、複数台のiPhoneからの同時アクセスが不可に
LINEは、1つのアカウントにつき1台のスマートフォンでのみ利用できる仕様になっており、同一アカウントに複数のスマートフォンから同時アクセスしてトーク画面を閲覧することは基本的に不可能になっています。
しかし、iTunes上に保存したiPhoneのバックアップから復元したクローンiPhoneを作成することで、複数のスマートフォンから同一アカウントへの同時アクセスが可能になり、トーク画面も閲覧することが可能でした。
LINEは、本日公開されたバージョン5.10.0で上記の仕様を変更し、複数のスマートフォンからアクセスすることが不可能になったとアナウンスしています。
iPhoneおよびiTunesの仕様上、以下の条件をすべて満たした限定的な状況下、複数のスマートフォン端末からアクセスが可能となっておりました。この点について、本日公開したLINE iPhone版(ver5.10.0)より仕様を変更し、新たに該当の操作を行い、複数のスマートフォン端末からアクセスすることが不可能になりました。
引用元:LINE Corporation
実際に試してみた→同時アクセスが不可能なのはVer5.10.0以降のみ
iTunesのバックアップから復元して作成したクローンiPhoneからLINEを起動すると、本人確認画面が表示されてメールアドレスとパスワードを求められました。
ただ、仕様が変更されたのは最新版のLINEアプリのみであるため、古いバージョンのLINEアプリを含んだバックアップから復元した場合は、これまでと同じく本人確認画面は表示されず、そのままのぞき見できてしまうことが確認できました。また、古いバージョンのLINEアプリをアップデートした場合も本人確認画面は表示されませんでした。
本人確認画面が表示されるのは、バージョン5.10.0以降のLINEアプリを復元した場合のみのようです。