Photo by NASA GSFC
国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が太陽表面の大規模な爆発現象「太陽フレア」を観測した。
この影響で通信衛星、放送衛星など人工衛星の障害、短波通信障害、送電線への影響、GPSの誤差が増大する恐れがあると注意喚起している。
太陽で大規模爆発、11年ぶりの大規模観測
日本時間の9月6日午前9時前、NICTが大規模な太陽フレアを観測。同じ規模の太陽フレアの観測は2006年12月5日以来11年ぶりとなる。
大規模な爆発によって電気を帯びた粒子が地球方向に放出され、日本時間の9月8日昼3時から24時ごろの到来すると予想している。
電気を帯びた粒子の影響で地球の磁場が乱れ、スマートフォンやカーナビで使用されるGPSに最大数十メートルの誤差が生じたり、無線通信が通じにくくなったりする恐れがあるとNICTが注意を呼びかけている。過去にはカナダで大規模な停電、日本の人工衛星が故障したこともあるようだ。なお、人体への影響はないとのこと。
影響がある時間帯は粒子が日本に到達する9月8日昼3時から24時ごろとされているが、粒子の到来から1週間ほど影響を与える可能性もあるとしている。
Wi-Fiやスマートフォン・携帯電話のモバイルデータ通信への影響が気になるところだが、ITProの記事によれば太陽フレアによって障害が発生する電離圏とは無関係のため「あまり心配する必要はありません」としているが、メディアでは通信障害が起こる可能性も報じている。
- プレスリリース | 通常の1000倍の大型太陽フレアを観測 | NICT-情報通信研究機構
- 太陽で大規模爆発 8日地球に影響出るおそれ | NHKニュース
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