2026年サッカーワールドカップの放映権をドコモとDAZNが取得報道　ドコモ社長「全然聞いてない」

2026年6月11日に開幕するFIFAワールドカップ北中米大会の放映権をドコモとDAZNが共同で取得すると報じられました。

報道によると、ドコモの動画配信サービス「Lemino」と「DAZN」でそれぞれ52試合ずつ配信する方向で調整が進んでおり、NHKもサブライセンスを取得して、日本代表戦や開幕戦、決勝など主要試合を地上波で放送するとのこと。

放映権料は300億円規模とされ、両社で折半すると伝えられていますが、報道当日に行われた決算会見でNTTの島田社長は「残念ながら全然聞いてないのでわからない」とコメント。NTTドコモの前田社長も「私も全然聞いてないので、全然知りません」と述べ、正式な発表は行われませんでした。

スポーツと急速に距離を縮めるドコモ

ドコモは今年から新料金プラン「ドコモMAX」シリーズを展開しており、付加価値としてスポーツに特化した動画配信サービス「DAZN for docomo」を追加料金なしで楽しめる特典を提供しています。

ほかにもLeminoでは井上尚弥の世界タイトルマッチを無料配信するなど、スポーツコンテンツの強化を進め、代表企業を務めるJNSEでは、国立競技場の運営も担っており、スポーツとの関係を急速に深めていることもあって、サッカーワールドカップの放映権を獲得しても不思議ではありません。

今回の決算会見では発表されなかったものの、今後正式に発表される可能性もありそうです。

来年6月11日開幕のW杯北中米大会の日本国内の放映権に関し、NTTドコモとDAZNが共同で取得する見通しであることが3日、分かった。今大会から参加チームが32から48に拡大し、試合数も64から104に増加。ドコモの提供する動画配信サービスLeminoとDAZNが52試合ずつ配信する方向で調整が進んでいるという。NHKがサブライセンスを取得し、最速で出場を決めた森保ジャパンの試合や開幕戦、決勝などは地上波でも中継される見込みだ。

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ドコモMAXシリーズとスポーツ視聴の関係

ドコモMAXシリーズについて、前田社長は「契約数に多少の出遅れはあった」としながらも、店頭での提案強化やウェブでの1to1マーケティングの効果により、旧プランからの移行効率が6割に達したと説明。

さらに、9月から開始したNBA docomoとU-29割が好評で、契約者数が150万を突破したことを明らかにしました。

今後はDAZNやJリーグなどのパートナーと強力し、スポーツファンとのコミュニケーションを強化。パートナー企業のウェブチャネルやJリーグ会場での出店など、新たな接点を通じて加入促進を狙うとしています。

LeminoはWOWOWと提携で音楽ライブ・ドラマを大幅拡充

ドコモMAXシリーズの選べる特に追加されるLeminoでは、WOWOWとの業務提携によって音楽ライブなどのエンタメコンテンツも拡充することが発表されました。

スポーツ以外の分野でも魅力的なコンテンツを拡充することで、新規獲得や移行を促進し、年度末の300万契約達成を目標に掲げています。

また、スポーツ以外の特典を求める声に応える形で、ドコモMAXシリーズの「選べる特典」に、2026年2月からLeminiとdアニメストアが追加されます。

選んだ特典によって内容が変わる「特別な体験価値」特典も拡充予定。

人気アーティスのライブチケットや限定イベント、アーティストグッズの先行・限定・抽選販売・プレゼントに加え、12月27日に行われる井上尚弥防衛戦の無料視聴（通常は4,950円）、NBAオールスター・シーズンの観戦チケット抽選、大型アニメフェスの抽選招待や先行入場、東京ディズニーリゾートの抽選招待などが用意されるとのことです。