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ティム・クック、Appleの代表作を振り返る。iPodは革命的、iPhoneは“ひどいスマホ体験”を変えた

Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura

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ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

2026/04/02 19:05

WSJがAppleの創立50周年を記念して、ティム・クックCEOのビデオインタビューを公開しました。

約7分の動画には、Appleが初めて出願した特許資料、iPodやiPhoneの試作機などが登場。Appleの歴史を象徴する製品を振り返りながら、ティム・クックが当時を語る内容になっています。

車内の音楽体験も一変させたiPod

動画の中でまず紹介されたのは、Appleが初めて出願したとされる「Apple II」の特許資料です。その後に登場したのが、2001年に発売されたiPodでした。

ティム・クックがAppleに入社したのは1998年初頭のため、iPodは入社からおよそ3年後に誕生したことになります。

当時、車ではCDで音楽を聴くことが主流の時代でしたが、問題は入れ替えが難しいことと、収納の悪さ、そして音飛びでした。そのため、ティム・クックは、5枚のCDを入れて自動で入れ替えるCDチェンジャーを使っていたそうです。

それだけでも十分にクールだったと振り返る一方で、iPodの登場によって状況は一変します。ポケットに1,000曲を入れて持ち歩けるようになったことは、まさに革命的だったと語っています。

筆者が最初に購入したApple製品も、おそらくiPod nanoだったと思います。

当時のMP3プレイヤーは家電っぽいデザインで、ほとんとがボタン操作でした。そうした中で、薄く洗練されたデザインに加えて、クリックホイールで直感的に操作できるiPodは、かなり特別な存在でした。

iPhoneが変えたスマホの操作体験

ティム・クックは以前から、Appleで過ごした年月の中でもiPhoneの発売が特に印象的だったと語っています。

今回のインタビューでもその理由に触れ、当時のスマートフォン体験はひどいものだったものの、まるで自分の思考のように動くタッチインターフェースの登場が、すべてを変えたと振り返りました。

プロトタイプとiPhone
プロトタイプとiPhone

もちろん、iPhone以前にもタッチ操作に対応した端末は存在していました。ただ、当時主流だったのは感圧式で、スタイラスや爪の先で押し込むような操作が前提でした。

一方、iPhoneが採用したのは、指で軽く触れるだけで反応し、スクロールやピンチ操作も自然に行える静電容量式です。筆者自身、当時はW-ZERO3 Advanced [es]を使っていたこともあって、この違いの大きさはよく覚えています。

発売前の裏話も明かされました。社内で試用が進む中、ポケットの中で小銭や鍵と擦れてディスプレイに傷がつくことがわかり、スティーブ・ジョブズがガラスへの変更を決断したとのことです。

ティム・クックが「いかにもスティーブらしい」と振り返るのは、これが1月の発表後、6月の発売まで残り数か月しかない中で行われた仕様変更だったからでしょう。ティム・クックはこの決断を、「月に人を送るようなプロジェクトだった」と表現しています。

苦戦もあったApple Watch、いまの成功は積み重ねの結果

その後、話題はApple Watchへ移ります。ティム・クックがCEOとして初めて送り出した新カテゴリの製品です。

今でこそApple Watchはスマートウォッチの代表格になっていますが、登場直後から順調だったわけではないようです。実際、注目度は高かった一方で、デザインへの評価が分かれ、文字盤が消灯することへの不満もよく聞かれました。

特に、従来の腕時計に慣れた人ほど、Apple Watchをすぐに受け入れたわけではなかった印象があります。

インタビューの最後には、10年後を見据えた次のヒット製品についても話が及びました。

ティム・クックは、それが「ハードウェア、ソフトウェア、サービスが交わる場所から生まれるものになる」とコメント。一方で、「メガネですか?」という質問には、明言は避けました。

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