2026/08/24 17:08

ドコモ、丸の内エリアを「最高品質」の通信エリアに。5Gミリ波など最新技術を導入

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Y.Sakakura

ドコモ、丸の内エリアを「最高品質」の通信エリアに。5Gミリ波など最新技術を導入

ドコモが三菱地所と連携し、大手町・丸の内・有楽町を含む「丸の内エリア」の通信環境を強化します。

ドコモは丸の内エリアについて、日本を代表するオフィス・商業エリアで、通信量が非常に多く集中していることから、「通信エリアとしても非常に重要なエリア」と位置付けています。

今回の取り組みでは、2026年6月に日本初のオークションで獲得した5Gミリ波の26GHz帯をはじめ、最新型のグローバル基地局装置、Massive MIMO、ガラスアンテナなど、最新の5G技術を導入。ドコモは「最高品質のモバイル通信エリア」の実現を目指します。

丸の内エリアならではの課題

8月24日に開催されたオンライン説明会では、NTTドコモ ネットワーク本部 無線アクセスデザイン部 無線企画 担当部長の宇城貴啓氏が、今回の取り組みについて説明しました。

通信量が多く集中する丸の内エリアで、切り札となるのが5Gミリ波です。

一方で、ミリ波は高い周波数帯を利用するため直進性が強く、建物などの遮蔽物に弱いという扱いづらさもあります。通信エリアを広げるには、見通しのいい場所に多数のアンテナを設置しなければなりません。

しかも、丸の内は高層ビルが立ち並ぶエリアです。ビルの屋上にアンテナを設置しても、地上では電波レベルが非常に弱くなってしまうため、ドコモは「できる限り低い位置」で、必要な場所にアンテナを設置したいと説明しています。

ただ、低い位置にアンテナを増やせば、今度は街の景観との両立が課題になります。

歴史ある建物や街並みが残る丸の内で、ミリ波を含む新設局をどう目立たせずに増やしていくのか。今回の取り組みでは、通信品質だけでなく、都市景観との調和も大きなテーマになっています。

ガラスや壁面にアンテナ。景観に配慮した設置方法を開発

こうした課題に対して、ドコモと三菱地所が共同で開発するのが「都市型アンテナソリューション」です。

具体的には、ガラスアンテナや壁面への設置などを組み合わせ、ビルの形状に応じて柔軟にアンテナを配置できるようにします。

また、三菱地所が丸の内エリアに保有するビルなどの不動産アセットに加えて、5Gインフラシェア事業で培ってきた基盤確保のノウハウも活用します。

必要な場所に基地局を設置しながら、街の景観にも溶け込ませることを目指します。

さらに宇城氏は、こうした設置方法をパターン化することも検討していると説明しました。一定のパターンを確立することで、より効率的に導入を進めたい考えです。

データセンターや光ファイバーも活用

もう1つの柱が、丸の内にすでにある都市インフラの活用です。

三菱地所グループの丸の内ダイレクトアクセスが保有するデータセンターや、ビル内に敷設されている光ファイバー網の活用を検討します。

宇城氏は、こうした既存インフラを生かすことで、基地局をより効率的、経済的かつ迅速に構築していきたいと説明しました。

ドコモでは、最新のグローバル基地局装置や先進技術を導入した次世代インフラ基盤のエリアを「クラスター」と呼んでいます。

まずは丸の内エリアでクラスターを構築し、景観に配慮した都市型アンテナソリューションを確立するのが第一ステップです。

ここで得たノウハウは、将来的に全国の都市中心部へ展開することも想定されています。さらにその先には、クラスターを基盤に新たな5Gソリューションを提供し、次世代スマートシティへ発展させる構想もあります。

ここにきて存在感を増す5Gミリ波

これまで国内では、対応エリアも端末も限られていた5Gミリ波ですが、少しずつ空気が変わり始めています。

ドコモは新たに26GHz帯を獲得し、今回の丸の内エリアでもミリ波を活用したインフラ整備に乗り出します。KDDIも今年、山手線の車両内で5Gミリ波のエリアを大幅に拡大する実証に成功。ソフトバンクもF1日本グランプリやイベント会場などで、ミリ波を活用した実証を重ねています。

こうしてインフラ側の動きが活発になるなか、次に期待したいのが対応端末の拡大です。

日本で販売されているiPhoneは現在もミリ波に対応していません。将来、日本向けのiPhoneでも対応すれば、今回のような取り組みの価値をより多くのユーザーが実感できるようになりそうです。

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情報元:NTTドコモ

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