先週、200もの機能が追加された「iOS 5」が発表されました。最大の目玉機能のひとつでもある”Wi-Fi Sync”ですが、この機能が自らが開発したアプリのパクりだと主張する開発者が現れました。
カメラをハードキーで操作する機能も?
アップルに却下されたアプリがアップルにパクられた!Wi-Fi Sync開発者呆然 : ギズモード・ジャパン
iOS 5のWi-Fi SyncはApp Storeで却下されたアプリそっくり – スラッシュドット・ジャパン
“Wi-Fi Sync”をパクり機能だと主張するのは、イギリスの学生のグレッグ・ヒューズ氏。
ヒューズ氏は、アプリをiPhoneとパソコンにインストールすることで無線LAN経由でPCにインストールされたiTunesとiPhoneを同期できる”Wi-Fi Sync”をAppleの審査に申請したものの、iPhone SDKの利用規約に反するということで却下されたようです。
また、Appleが提供する”Wi-Fi Sync”はパクリといわれても仕方がないくらいアイコンも酷似しており、ましてや機能とアプリの名称は同一になっています。
さらに、iOS 5に採用される機能でパクリと言われているものとして、カメラをハードキーで操作するものが挙げられており、同機能は「Camera+」という名でAppStoreに公開→削除→再公開という道を辿っています。
Appleでは「iPhoneユーザーは、ボリュームボタンを押すときは必ず音量が調節されると思い込んでおり、ボリュームボタンを押したのにカメラのシャッターが切れるなどというユーザーを困惑させるだけの機能を搭載するアプリを許可することは絶対にできない」という理由で「Camera+」をAppStoreより削除しています。
サードパーティ製のアプリからアイディアをもらって公式アプリとして提供するのは全然アリだと思いますが、アイコンや名称をパクることやアプリを完全否定しておいて同機能を公式機能として提供するということは如何なものでしょうか。
そんな企業が他企業の端末が模倣だと言っても同情する気にもなれません。また、AppStoreで提供されているアプリはAppleの審査があって安全だと言われてますが、こんなことが起こっているようでは安全かどうかを評価する以前の問題だと思います。