iPhone 17シリーズの新しい高速充電には40W出力の充電器が必要。AVS非対応でもOK
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

iPhone 17 / 17 Pro / 17 Pro Maxは約20分で最大50%まで充電可能な高速充電に対応しています。
この新しい高速充電では、iPhone AirやiPhone 16シリーズ以前のモデルに比べて、約10分短く50%に到達することになります。
発表直後、Appleは「新しい40Wダイナミック電源アダプタ(最大60W対応)のようなワット数の高いオプションのUSB-C電源アダプタ」が必要と説明していましたが、具体的な仕様は明かされていませんでした。
USBの充電規格はかなり複雑。最近ではPPSのような規格に対応していなければ、最高のパフォーマンスを発揮できないこともあります。
AppleやGoogleの純正品ぐらいしか対応していないAVSが必要では?とも言われましたが、Appleが更新したサポートページでは、出力が40W以上の充電器とだけ書かれています。実際のところはどうでしょうか。
40W出力でも高速充電できるものと、できないものがある?
iPhone 17 Proを高出力充電するために「Anker Prime Wall Charger (100W, 3 ports, GaN)」と、パッケージに同梱されているApple純正のケーブルを使用してみました。
0%から20%前後ぐらいまで30W前後をキープ、最大で37W出力を確認しました。その後、20Wまで低下し、100%に近づくにつれて出力が低下していきます。
充電中の端末の表面温度は40°Cを超えていました。今回から導入された新しい冷却システム、ベイパーチャンバーと熱伝導率の高いアルミニウムUnibodyによって熱は全体に拡散されています。

結果として充電開始から約20分で40%、約30分で50%まで充電できましたーーあれ?そんなに早くない。
Appleのテストでは、バッテリー切れのiPhoneで起動時のAppleロゴ表示から計測と書かれています。計測条件は同じです。充電時間は充電器のほか、設定、使用状況、環境要因によって変動するとあります。
測定環境は涼しい室内。ケーブルを変えながら3回計測しましたが、いずれも結果は同じでした。
そこで充電器を「Anker 315 Charger (67W)」に変更して充電。すでに廃盤になっていて購入できないモデルです。AVSには対応してません。
Apple純正のケーブルとの組み合わせで充電すると無事20分で50%に到達。発熱状況は大差なし。30分で70%まで充電できました。AVS非対応でも新しい高速充電は可能です。
ただし、iPhone 17 Proを最速で充電できる製品を探す場合は、40W出力対応であることはもちろん、レビュー等で検証済みの製品を購入するか、保証されているApple純正品を購入した方が良さそうです。
またAnkerでは下記の商品をおすすめしており、CIOはNovaPort DUO IIで高速充電できたことを報告しています。
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