ソフトバンクが7月10日に米の携帯電話事業者であるスプリント・ネクステルの買収を完了したと発表しました。これにより、ソフトバンクの携帯電話事業の売上高はチャイナ・モバイル、ベライゾン・ワイヤレスに次いで世界3位となりました。
孫氏は会長に。1.6兆円の投資予定も。
ソフトバンクはスプリントの株を78%取得して同社を子会社化、スプリントの会長に孫正義氏が就任することとなりました。CEOは引き続きダン・ヘッセ氏が務めるとのことです。スプリントのLTEは米でトップシェアを誇るベライゾン・ワイヤレスに大きく遅れを取っており、ソフトバンクは1.6兆円を投資してLTEのインフラを整え、2年間でベライゾンに追いつきたいと日本経済新聞のインタビューにて明らかにしています。
スプリントは米2強にLTEの展開で出遅れている。最大手のベライゾンは3月末時点のLTE対象地域が大都市を中心に491とスプリントの88を大きく上回る。
日本と同様に米国でもスマホの普及でデータ通信量が急増。つながりにくくなる例が増え、消費者が通信品質をより重視するようになっている。高速通信エリアを増やし「2年くらいでベライゾンに追いつきたい」(孫社長)という。
引用元:ソフトバンク、米で1.6兆円投資 高速通信網を整備 :日本経済新聞
携帯電話事業に参入する際にはボーダフォンを買収し、iPhoneをいち早く日本で販売するなどして再生、7月にはウィルコムの再建計画を完了させるなど、次々と立て直しを再生させてきたソフトバンク。スプリントは米のキャリアということで勝手は違うものの、買収発表時にはボーダフォンを再生するよりも簡単と豪語しており、そのとおり容易に立て直せるのか今後の動きに注目したいですね。
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