ソフトバンク、宮川氏「できれば携帯料金は値上げしたくない」 三井住友カード優遇のプランも検討?
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

ソフトバンクと三井住友カードが、デジタル分野における業務提携を発表しました。
今回の提携により、三井住友カードが発行するクレジットカードであれば、2025年夏以降もPayPayのクレジットカード払いを使用料なしで利用可能に。さらに、PayPayポイントとVポイントの相互交換も可能になるなど、両者の強みを活かした優遇策が実施されます。
会見の質疑応答では、PayPayカードユーザーを優遇するペイトクのように、三井住友カードを優遇するプランを提供する可能性について聞かれたソフトバンクの宮川社長は明言を避けつつも「これから検討してみたい」と前向きな姿勢を示しました。
もし三井住友カードを優遇する新たな料金プランが実現すれば、国内トップシェアを誇る三井住友カードユーザーを取り込む大きな施策となる可能性があります。
記者「料金プランの「ペイトク」では、PayPayカードの優遇措置があるが、そこにOliveとか三井住友カードが絡んでくる可能性があるのか」ソフトバンク宮川氏「ペイトクで三井住友カードを同じように扱うかどうかは議論のスコープから外れていてまだ話はしてないが、良いアイデアいただいた。これから検討してみたい」
携帯料金は値上げしない道を模索
最近話題になっている携帯料金の値上げについても触れられました。
ドコモはDAZNや30GBまで無料の国際ローミングなどの付加価値を含む「ドコモMAX」シリーズを発表。既存プランに比べて月額約1,100円程度の値上げとなります。
auも衛星通信や混雑時でも快適に使えるオプションを盛り込んだ「auバリューリンクプラン」を発表。既存プランについても付加価値を加えて、最大330円の値上げを行います。
一方、ソフトバンクの宮川社長は、順調な顧客獲得が値上げによって鈍化するリスクがあるとし、「値上げしなくて済むなら本当は値上げしたくない」と述べ、他の収益を強化することで値上げを保留にしたい考えを示しました。
ペイトクとの連携は?良いアイデアをいただいた。また商談/相談に行きたい
他社の携帯料金値上げで、どんな値上げをするのかという話。値上げで順調にいってる顧客獲得が不調になる懸念がある
値上げしなくて済むならしたくないと思ってる。他の収益が強くなれば今の値上げの話も保留だと思っている pic.twitter.com/mzUZth2geC
— Yusuke Sakakura🍎携帯総合研究所 (@xeno_twit) May 15, 2025
宮川氏はこれまで、他社に先駆けて値上げの必要性を訴えていましたが、ドコモやKDDIが実際に値上げに踏み切った今となっては、むしろ値上げしない選択肢を模索する方向へ舵を切っているようです。
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