スマートフォン向けの放送サービス(モバキャス)といえば、ドコモグループのmmbiが運営する「NOTTV」を思い浮かべる人が多いかと思います。
といっても今のところはNOTTVしか放送されていないため独占状況となっていますが、ついにフジテレビやアニマックスなど5社の新規参入が決定したようです。
スマホで衛星放送と同様のコンテンツが手軽に見れるようになるぞ!
2012年にNOTTVが放送を開始したスマホ向けの放送サービスですが、周波数に空きがあることから総務省が参入会社を募っていたところ、フジテレビやスカパー・エンターテイメント、アニマックスブロードキャスト・ジャパンなど5社が申請し、全5社の参入を認めたようです。総務相の諮問機関である電波監理審議会が同日、5社に放送用の周波数を割り当てることを認めた。総務省は4月中に周波数を割り当てる。
参入するのはフジテレビのほか、スカパー・エンターテイメントやアニメ専門のアニマックスブロードキャスト・ジャパンなど。
引用元:スマホ向け放送、5社参入 総務省がフジなど認可へ :日本経済新聞
いずれの会社も既に衛星放送を手がけており、自宅のテレビでも楽しむことができますが、事前準備としてアンテナの設置やチューナーが必要になったり、とにかく事前準備と手続きがメンドクサイというイメージがありますね。
それがスマホやタブレットで手軽に視聴できたり、電車などの移動中でも楽しめるのであれば、ユーザーにとっては嬉しいサービスになりそうです。
dビデオなどオンデマンドとの戦いにも注目
スマホ向けに動画コンテンツを提供する側としては、ライバルとなるdビデオやHuluなどオンデマンド形式のサービスの存在は気になるところでしょうね。データから見ると、2013年第3四半期時点の契約者は、NOTTVが143万人に対して、dビデオは3倍以上の434万人となっており、dビデオが圧勝となっています。
image By ドコモ
ここまで契約数に差が出るのは、時間を気にしなくても好きなときに好きな動画を見れるというのがオンデマンドのメリットであり、スマホとの相性が良いことから人気となっているのでしょう。
また、コンテンツの面からすればNOTTVでオンデマンドに対抗するのは正直難しいでしょう。
ここは既に衛星放送で人気となっており、コンテンツにも期待のできる5社のチャンネルがどこまでオンデマンドと戦えるのかも個人的には気になるところです。
NOTTV対応スマホであれば視聴可能に。他社からも対応スマホの発売がありそう
ちなみに、スマホ向け放送サービスを視聴するにはサービスに対応したスマートフォンやタブレットが必要になりますが、NOTTVに対応していればそのまま視聴することができます。NOTTVに対応したスマートフォンやタブレットは現時点でドコモからのみ発売されていますが、NOTTV以外のチャンネルが増えることでauやソフトバンクからも発売されることになるのではないでしょうか。新たに追加されるチャンネルの放送開始予定時期については2015年4月とまだちょっと時間がありますが、今から楽しみですね。
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