中国、AirDropの暗号化を回避→電話番号など送信者特定と報告

Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura

ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

2024/01/10 10:53
中国、AirDropの暗号化を回避して電話番号など送信者の特定可能と主張
3行まとめ
  • TLS暗号が突破されたわけではなく、通信の保護は維持されています。
  • 中国政府は不適切発言を含むコンテンツの排除を目指していると報じられています。
  • Appleの制限により反体制活動が難しくなったとの批判もありますが、安全性は保たれています。

iPhoneを含むAppleデバイスでは、写真や動画、テキストなどをシンプルな手順で共有できる「AirDrop」を利用できます。

すべての人からの送信を拒否したり、共有相手を家族や友達などの連絡先に制限することも可能。共有する際はデバイス間の通信がTLSで暗号化されることから安全に利用できます。

デバイス間で直接共有できるAirDropは中国の強力なネット検閲の影響も受けないため、反体制活動にも使用されていますが、北京の政府系研究所が暗号化されたデバイスログをクラッキングする技術を開発。AirDrop送信者の電話番号やメールアドレスを確認することに成功し、すでに複数の容疑者を特定したと報告しています。

TLS暗号が突破されたわけではない

北京の政府系研究所は、不適切な発言を含む動画がAirDropを使って公共の場で拡散され、一部のネットユーザーが行為を模倣していると説明。早期に送信元を特定して身元を割り出すことが重要である一方で、AirDropがネット検閲では規制できないことからクラッキング技術を開発したと説明しています。

一方でBloombergは、望ましくないコンテンツ(中国政府にとって都合の悪いもの)の排除が目的と報じています。

反体制活動におけるAirDropの使用においては受信対象を「すべての人」に設定することで、政府批判の画像が公共の場で拡散されていました。しかし、Appleはアップデートを配信して「すべての人」を10分間しかオンにできない制限を導入したことで、反体制活動の呼びかけが難しくなり、制限をかけたAppleが中国に屈したとの批判的な声もあがっています。

この制限はわいせつな画像を送りつける「AirDrop痴漢」の防止にも役立つことから、中国で先行提供されたあと2022年12月に公開したiOS 16.2のアップデートによって世界中で提供されていました。

目的がどうあれ中国が成功したと主張するAirDropの送信者を特定する方法はデバイス間の通信を保護するTLSを突破するものではないため、共有した画像、動画、テキストの内容まで特定することはできず、日本でAirDropを利用するだけなら今後も安全に利用できます。

Googleで見つけやすく
  • Googleで優先するソースに追加すると、携帯総合研究所の新しい記事を見つけやすくなります。
  • 最新ニュース、独自の解説、レビューを見逃さないために、ぜひ追加してください。
Googleで優先するソースとして追加する
投稿規約
  • チャットサポートではありませんので、質問は必ず記事を読んでから投稿してください。
  • 状況が分かるように、できるだけ具体的に書いてください。「できません」だけでは判断が難しいため、表示されているメッセージや試したことを書いていただけると助かります。
  • 誹謗中傷や権利侵害にあたる内容は投稿しないでください。悪質な場合は、必要に応じて適切な対応を行うことがあります。
  • 攻撃的・侮辱的・過激な表現、他の方が不快に感じる表現を含むコメントは承認しない場合があります。
  • VPNを利用した投稿や、同じ内容の連続投稿は承認されない場合があります。

コメントを残す

(任意)

あなたにおすすめ