Apple、AirPods 5と音質向上のH3チップ搭載AirPods Proを開発か
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

Appleが先月発売したワイヤレスイヤホン「AirPods Pro 3」は、新しい超低ノイズマイクとフォーム素材を導入したイヤーチップによって、ノイズキャンセリング性能を最大で2倍に引き上げました。
驚くべきは、Appleシリコンの進化なしでこれを実現したことです。H2チップを据え置いたまま、ノイキャンの性能をこれだけ高めたのは見事といえます。
ただ、H3チップを搭載しなかったことで「まだ成長の余地がある」というメッセージも同時に感じさせました。H2をキープした判断は、購入を迷う理由になり、すでに購入した人も、どこかモヤを感じたかもしれません。
H3チップの開発はすでに進行しており、BloombergのMark Gurmanは、遅延の改善と音質の向上を目的に開発されていると伝えています。
With the AirPods Pro 3 out the door, Apple has already turned its development attention to another new version of its high-end in-ear buds. The company’s silicon group is working on an H3 chip designed for less lag time and better audio quality.
H3チップを搭載したAirPods Pro 3は存在するか
Appleは、2026年に赤外線カメラを搭載したAirPods Pro 3を準備しているとも報じられています。
赤外線カメラは、Vision Proのようなジェスチャー操作を可能にするかもしれません。そのためには、よりパワフルなH3チップが必要になる可能性があります。
とはいえ、ジェスチャー操作を可能にする赤外線カメラや新チップを搭載するほどの大幅な刷新であれば、AirPods Pro 4として登場してもおかしくないビッグアップデートです。わざわざナンバリングを変えずに小さく見せる必要はあるでしょうか。
個人的にH3チップを搭載するビッグアップデートのAirPods Pro 3が来年発売されるというのはかなり懐疑的です。
AirPods 5
Appleは次期エントリーモデル、AirPods 5の開発も進めているようです。
Gurmanは、将来的に温度センサーを含むより多くの健康機能をAirPodsに追加する構想があるとしつつ、AirPods Pro 3に追加された心拍数モニターが下位モデルに採用される可能性は低いとしています。
AirPods 4のノイズキャンセリング対応版は、開放感のあるインナーイヤー型ながらアクティブノイズキャンセリングを実現した“まるで魔法”のようなイヤホンになりました。
すでに劇的な進化を遂げたことを考えると、AirPods 5はAirPods→AirPods 2のように、チップの載せ替えを中心としたマイナーアップデートに留まっても不思議ではありません。
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