- 2025年にカラー表示対応のKindleが登場する可能性が高いとMing-Chi Kuo氏が報告。
- 優れた彩度、コントラストを持つ新型E ink社のAdvanced Color ePaperが採用予定。
- しかしコストは既存モデルより40~60%高く、競合となる楽天Koboもカラーモデル制作で競争激化。
世界最大の電子書籍リーダーメーカーのAmazonがカラー表示に対応したKindleを発売すると報じられています。
これまでのKindleシリーズは、電子ペーパーディスプレイとも呼ばれるモノクロ表示のE-inkディスプレイを採用。
紙と同じよう発光せず、周囲の光を利用したり、デバイスに搭載されたライトを活用することから目が疲れにくいことが大きな特徴です。この特徴を活かしながらカラー表示に対応したモデルが2025年に登場するかもしれません。
楽天Koboにもカラー対応モデル登場か
多数の実績があるMing-Chi Kuoは、最新レポートでカラー表示対応のKindleが2025年に発売される可能性が高いと伝えています。
画面サイズは7インチと10インチ。現在は防水に対応したKindle Oasisや、手書き入力に対応したKindle Scribeとして展開されている画面サイズですが、カラー対応を機にラインナップが刷新される可能性もありそうです。
カラー電子ペーパーディスプレイには、いくつか種類がありますが、KindleにはE ink社が2016年に発表したAdvanced Color ePaperーACePが採用されるとのこと。
ACePはこれまでのモノクロE inkと同じ電気泳動方式を採用することから特徴をそのまま引き継ぎます。
発表当初、ACePはデジタルサイネージ向けでしたが、2021年に発表された第2世代のACePで軽量化と薄型化を実現したことで電子書籍リーダーに搭載することも可能に。
競合との比較においては、E ink Kaleidoに比べて彩度とコントラストが大幅に優れていて、応答速度にも優れるとのこと。一方で、E ink Kaleidoや、現行のモノクロ電子ペーパーに比べてコストが約40~60%以上も高いとKuoは伝えています。
電子書籍市場においては今年からカラーの出荷台数が大幅に増加し、楽天のKoboやreMarkableが今年から量産を開始。今年は全体の8-10%をカラーが占めるとのこと。こういったカラー電子書籍リーダーの市場拡大もAmazonがカラー版Kindleを発売する大きな理由の1つとされています。
コメントを残す