AirDropをそろそろオープンにしては?GoogleとSamsungが「かざして共有」も開発中

Yusuke Sakakura

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ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

2026/03/30 16:40
AirDropをそろそろオープンにしては?GoogleとSamsungが「かざして共有」も開発中
1分を意識して約250〜300字に絞りました。AndroidのAirDrop連携が、さらに進化しようとしています。GoogleとSamsungが開発中なのが、スマホを近づけるだけでファイルを送れる「Tap to share」です。Samsung、Google Play開発者サービス、そしてAndroid 17のシステムコードと、複数の場所で開発の痕跡が見つかっており、特定メーカーに限らずOS標準の機能として提供される可能性が高まっています。一方、GoogleがQuick ShareのAirDrop対応にあたってセキュリティ面も十分に担保したことで、AirDropがApple限定である理由は薄れつつあります。MagSafeがQi2としてオープンな規格になったように、AirDropも同じ道を歩んでほしい。iPhoneとAndroid、どちらを使っていても、誰とでもスムーズに共有できる——そんな当たり前が早く来ることを期待したいです。

Googleは昨年秋にAndroidのAirDrop連携に対応しましたが、まだ実現できていないこともあります。

iPhoneユーザーに共有する際に、共有範囲を「連絡先」に限定する機能と、デバイス同士を近づけて連絡先や写真を共有できる「かざして共有」です。

「かざして共有」はあまり知られていないかもしれませんが、GoogleとSamsungはその実現に向けて開発を進めているようです。

スマホの上部を相手に近づけて共有する「Tap to share」

Android Authorityによると、開発の兆候が最初に見つかったのは昨年9月のこと。One UI 8.5にNFCベースのファイル共有機能が発見されました。

設定画面の「ラボ」からアクセスできる実験的な機能で、デバイス同士を近づけるとファイルを転送できることを示すアニメーションも含まれていたといいます。当時はSamsungデバイス専用の機能と予想されていました。

その後、情報が途絶えていましたが、最近になって、One UI 9のリークビルドから「Tap to share」という名前で再び存在が確認されています。「スマホの上部を相手のデバイスに近づけるだけで、ファイルを送信できます」といったシンプルな機能説明も確認されています。

One UI 9のリークビルドから発見された「Tap to share」
One UI 9のリークビルドから発見された「Tap to share」

Android 17からも発見。全デバイスで利用可能に?

この機能はSamsungデバイス専用にとどまらず、Android全体で使えるものになると予想されています。

その根拠のひとつが、Google Play開発者サービスで発見された別の機能です。それは2台のデバイスを近づけるだけで連絡先を交換できるもので、Appleが「デバイス同士を近づける」として提供している機能に相当します。

この機能は、Google Play開発者サービスでは「Gesture Exchange」と呼ばれており、当初は連絡先の交換に限定されていると予想されていました。しかし、One UI 9のQuick ShareからもGesture Exchangeへの参照が見つかったことで、連絡先だけでなくファイル共有にも関係している可能性があります。

さらに注目すべきは、Android 17のベータおよびCanaryビルドでも「TapToShare」への参照が確認されている点です。

これはTap to shareがシステムレベルで組み込まれることを示唆しているため、特定のメーカーに限定されない、OS標準のQuick Shareとして提供される可能性が高いです。

Android 17での発見を踏まえると、Tap to shareの公開時期は第2四半期以降の正式配信後になりそうです。秋のスマートフォン商戦までに間に合えば、Androidメーカーにとっては嬉しい訴求ポイントになるでしょう。

AirDropをオープンに

これまでAirDropはAppleデバイス限定の機能でした。Appleが開放していない理由は2つ考えられます。

ひとつは、Androidのファイル共有が迷走を続けてきた(Android Beam→Nearby Share→Quick Share)一方で、Appleはかなり早い段階から優れたエコシステムとして構築し、iPhoneがAndroidよりも優れていることを示すわかりやすい機能であったことです。ただ、Quick ShareがAirDropに対応したことで、そのアドバンテージは薄れつつあります。

もうひとつは、セキュリティへの懸念です。写真や動画といったプライバシーに関わるものを共有する場面では、安心して使える必要があります。他社のデバイスを含めることで安全性が損なわれるリスクへの懸念は、確かに理解できます。

ただし、GoogleはQuick ShareのAirDrop対応にあたって、サーバーを経由しない完全な端末間でのやり取りで実現し、共有内容が記録されず、社内はもちろん第三者のセキュリティ企業によるテストも行っていると、安全性の高さをアピールしています。

提供開始から数ヶ月が経ちましたが、AppleはAndroidのAirDrop対応について批判することなく、拒否することもしていません。不本意ながら受け入れざるを得ないのかもしれませんが、ここまで来たなら、次の一手としてAirDropをオープンな規格にしてほしいところです。

MagSafeがQi2/MPPとして標準化され、GoogleがPixelsnapの提供を開始したように、AirDropも特定のデバイスに縛られない共通の仕組みになるということです。

冒頭でも書いたとおり、iPhoneとAndroid間でファイルを共有する場合は、公開範囲を「全員」に切り替えなければならないという手間がありますが、両者が手を取れるオープンな形になれば解消されることになります。

将来的にどちらかが新機能を追加するたびに足並みを合わせる必要が生じるかもしれませんが、「ファイルを共有する」という根本のところで壁をなくすことは、iPhoneユーザーにとっても、Androidユーザーにとっても嬉しいはず。iPhoneとAndroid、どちらを使っていても、誰とでもスムーズに共有できるようになることを期待したいです。

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