10月30日、Appleが2020年度第4四半期(2020年7月〜9月)の決算を発表した。
第3四半期は新型コロナウイルス感染拡大の影響によるリモートワーク需要によって増収増益を記録。新型iPhoneの発売が遅れたことよるマイナス影響が予想されていたが、今期の売上高は7〜9月期の新記録を達成した。
減収減益
2020年7月〜9月におけるAppleの売上高は646億9800万ドルで前年同期比で1%増。純利益は126億7300万ドルで前年同期比7%減となった。
同期比の売上高は新記録を達成したものの減益となったことで時間外取引で株価が下落している。なお、Appleは新型コロナウイルス感染拡大の影響以降は業績予想を示していない。
- 売上高:646億9800万ドル(+1%)
- 純利益:126億7300万ドル(-7%)
iPhone、iPad、Macの売上高
製品別の売上高はMacが90億3200万ドルを記録し、前年同期比で29%増となった。iPadは67億9700万ドルを記録、前年同期比で46%増となった。
前期から大幅に売上を伸ばしているMacとiPadはさらに売上高を伸ばした。8月にはメジャーアップデートされた27インチiMac、9月には第8世代、iPadが発売されたことや引き続き新型コロナウイルス感染拡大の影響によるリモートワークやオンライン授業などでノートPCとタブレットの需要が世界中で高まっていることが要因と考えられる。
iPhoneの売上高は264億4400万ドルを記録したが、今年は9月に新型iPhoneが発売されなかったこともあって前年同期比で-20%の大幅減となった。
- Mac:90億3200万(+29%)
- iPad:67億9700万ドル(+46%)
- iPhone:264億4400万ドル(-20%)
Apple Watch、HomePod、AirPodsの売上高
Apple WatchやHomePod、Apple TV、AirPods、iPod touch、Beats製品、Appleブランド、サードパーティ製アクセサリなどをまとめた「Wearables, Home and Accessories」の売上高は78億7600万ドル、前年同期比で21%増を記録。
リモートワークやオンライン授業などでフルワイヤレスイヤホン「AirPods Pro」の需要が高まったことで売上が増えたと予想される。
AppleCareやApple Pay、Apple Music、iCloud、ライセンス、その他サービスを含む「サービス」の売上高は前年同期比で約16%増の145億4900万ドルを記録して過去最高を更新した。
- Wearables, Home and Accessories:78億7600万ドル(+21%)
- サービス:145億4900万ドル(+16%)
iPhone 12シリーズなど新製品の反応素晴らしいものに
ティム・クックは7〜9月期として過去最高の売上を記録した業績について過去最高の売上高を記録したMacとサービスが先導したとコメント。
また、発売が遅れたことから今期の業績に含まれていないiPhone 12シリーズを含む新製品に対する反応は素晴らしくポジティブなものと伝えている。
Appleは来週11月6日(金)に「iPhone 12 mini」と「iPhone 12 Pro Max」の予約受付を開始し、13日(金)に発売する。「iPhone 12 mini」は世界最小・最薄・最軽量で発売前に人気を示しており、「iPhone 12 Pro Max」も強力なセンサーシフト式の手ブレ補正と最もズームに強いカメラで注目を集めている。
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