Apple、パーソナライズ化されたSiriを2026年提供と明言。iOS 26.4で提供か
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。
Appleの幹部が米メディアTom’s Guideのインタビューにて、“パーソナライズ化されたSiri”のリリース時期が2026年になることを明言しました。
Tom’s Guide: So instead of an actual release date, is it okay to say 2026 or is that too and that's what... Apple: We said yeah.
このSiriの大幅なアップグレードは、Apple Intelligenceの中核を担う機能で、画面の内容を読み取ったり、過去にどのアプリでやり取りしたかわからないメッセージを探して内容を確認したり、音声で写真を編集してメモアプリに添付するといった、アプリをまたいだ高度な操作も可能になります。
この機能は、早ければ2025年内に提供される見込みでしたが、品質と信頼性の問題から提供が延期に。現在、Appleの公式サイトでは「この機能は現在開発中であり、今後のソフトウェアアップデートで利用できるようになる予定です」と案内されるなど、事実上の無期限延期となっていました。
社内目標は2026年春に設定されている?
Appleがパーソナライズ化されたSiriのリリース時期を2026年と明言したあと、BloombergのMark Gurmanは社内目標として2026年春に設定されていると報じています。
iOSなどAppleのソフトウェアは例年、秋にメジャーアップデートが提供され、翌年春に大きな機能追加アップデートが提供されます。このサイクルに従うのであれば、3月ごろに提供される「iOS 26.4」で追加されるはずです。
AIの遅れを取り戻せるか
スマートフォンにおける本悪的なAIの統合は、2023年後半から始まりました。
ChatGPTの登場で生成AIブームが加速する中、Googleは同年秋にPixel 8シリーズを発売。その後、Gemini(旧Bardからのリブランディング)とオンデバイスAIのGemini Nanoが登場し、スマートフォンでのAI活用が実用フェーズに入りました。
一方、Appleは利用者のプライバシー保護を最優先する姿勢からAIには慎重な立場をとっていましたが、2024年6月のWWDC24でついにApple Intelligenceを発表。
Siriは見た目が刷新され、言語の理解力が大幅に向上したものの、現時点では音声とテキストで自由にやり取りできるチャットボット機能やアプリ間の連携など、Geminiに遅れを取っているのが実情です。
この遅れはパーソナライズ化されたSiriによってある程度縮まる可能性があります。ただし、10ヶ月の間にGeminiも大きく進化するでしょう。Googleは8月にPixel 10シリーズを発売する見込みです。
「Siriがようやく追いつくころには、Geminiはさらに先へ進んでいる」——そんな展開も十分に予想される中で、Appleが来春にどこまで差を詰められるのか注目です。
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