iPhoneの販売不振を理由のひとつとしてAppleは18年10月〜12月期の業績予想を大幅に下方修正した。
iPhoneが販売不振に陥った原因はバッテリー交換費用の減額であることが明らかにされていたが、昨年バッテリーが交換された台数は前年比の10倍以上となっていたようだ。
例年は100万〜200万台のバッテリーを交換。昨年は1,100万台に
Daring FireballのJohn Gruberによれば、Appleのティム・クックが今月3日に開催した社内ミーティングで昨年1月〜12月までの期間限定で実施されていたバッテリー交換プログラムを通じて1,100万台のiPhoneのバッテリーを交換したことを明らかにしたとのこと。
1年間に交換されるiPhoneのバッテリーは100万〜200万台程度のため、例年に比べて10倍以上ものバッテリーが交換されたことになる。昨年9月に発売されたiPhone XS/XS Max/XRを発売したが、バッテリーの交換数にこれだけの違いが出れば新型iPhoneの販売台数に与える影響は小さくない。
ことの発端はとあるユーザーがバッテリー交換前後のiPhoneで性能に大きな違いが出たと訴えたこと。Appleはこの事実を認め、iPhoneのバッテリーが劣化した場合に発生する強制終了を防止するために、iPhoneの性能を意図的に落とすようiOSを修正したことを明らかにした。
このアップデートがユーザーに明らかにされないまま配信されたこともあって世界中で大きな問題となり、Appleはバッテリーの交換費用を36%も割引する1年間限定のプログラムを発表。バッテリーの状態を確認したり、バッテリーが劣化しても性能を維持できるオプションを追加するなどしていた。
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