Apple Watchの高血圧通知が日本でも利用可能に。Series 9/Ultra 2以降が対応、SEでは利用できず
Yusuke Sakakura
Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

Apple Watchが高血圧パターンの通知機能に対応しました。
高血圧は、心臓発作・脳卒中・腎臓疾患につながる修正可能な主要リスク因子で、WHOは全世界で約14億人が高血圧であると推定しています。
しかし、高血圧は無症状なことが多く、定期的に医療機関で測定していない人も少なくありません。受診時の単体測定だけでは見落とされやすいため、診断されないままになることも珍しくないとAppleは説明しています。
今回追加された高血圧通知は、Apple Watchを日常的に腕に巻くだけで、血圧の高い状態が続くパターンを検出してユーザーに知らせてくれる機能です。Appleは、導入から最初の1年で、高血圧と診断されていない100万以上のユーザーに通知が届くと見込んでいます。
Apple Watch Series / Ultra 2以降が対応
医療機関での血圧測定は、大きなカフ(腕帯)を使って圧力を加える方法が一般的ですが、Apple Watchは手首に装着しているだけ。どの程度の精度があるのか気になるところです。

Appleによると、仕組みは光学式心拍センサーから取得したデータをもとに、血管が心臓の鼓動にどう反応しているかを分析するというもの。解析はユーザーが操作しなくてもバックグラウンドで自動的に行われ、30日間のデータを継続的にチェックします。その結果、高血圧に特有のパターンが一貫して見られた場合に通知が届きます。
ほかのAppleの健康機能と同様に厳格な科学的検証にもとづいて開発されており、総参加者数10万人を超える複数の研究から得られたトレーニングデータで学習。2,000人以上が参加した臨床研究で性能が検証されています。
なお、高血圧パターンの通知に対応するのは、Apple Watch Series 9とApple Watch Ultra 2以降のモデルで、Apple Watch SEシリーズは非対応です。

















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