4月前後の発売が噂されている4インチの新型モデル「iPhone 5se / 6c」ですが、日本経済新聞は中国を中心とした新興国で2016年春に発売されると報じています。
小型・高性能なiPhoneを新興国向けに今春発売
日本経済新聞によると、アップルは今年の春に小型iPhoneの発売を計画。すでに生産を開始していると伝えています。また、小型iPhoneは最新部品または一世代前のモデルと同等の性能を実現し、サイズは4インチのディスプレイを搭載した「iPhone 5s」に近いとのこと。
米アップルは今年春、画面サイズが4インチ前後で小型のスマートフォン(スマホ)「iPhone(アイフォーン)」を発売する計画だ。関係者によれば、すでに生産を始めた。価格は大画面の最新モデルよりは安くなる見通し。
引用元:アップル、新興国に小型iPhone 販売減速を挽回 :日本経済新聞
iPhoneの販売台数が最低の伸びを記録、AppStoreやiTunesStoreは引き続き好調
アップルが発表した2016年第1四半期(2015年10月〜12月)の業績によると、iPhoneの販売台数は前年同期比で成長率0.4%と過去最低を記録。
iPhoneは他メーカーのスマートフォンと比べて価格が高く、先進国を中心に販売台数が伸びていたものの、iPhone 6/6 Plusで大画面化を果たし、一定の層にiPhoneが普及したものと見られています。
また、iPadも-25%のマイナス成長になるなど、これまで好調を継続してきたアップルのハードウェア事業も苦しい状況にあるようですが、その一方でAppStoreやiTunesStoreなどのサービス事業は引き続き好調。
柱となっていたiPhoneの販売台数が伸び悩むなか、2016年第1四半期で過去最高の業績を記録した要因は、サービス事業が前年同期で26%もの成長を記録したことにあります。
4インチの新型iPhoneは、性能が最新モデルと同等になってもディスプレイサイズが小さい分、価格を安く設定することが可能。中国を中心とした新興国向けの販売はもちろん、先進国でもiPhoneの行き届いていない層に訴求し、サービス事業で利益を上げる狙いがあるものと思われます。
4インチの新型iPhoneを投入する狙いは、2013年に発売した「iPhone 5c」と同じですが、5cの販売台数はiPhone 5sの半分または5分の一との調査結果もあがるなど、業績としては失敗になったとされています。
ただ、今春に発売する小型iPhoneは最新モデルと大きな性能差を付けず、最新モデルとの発売時期をずらすなど対策を講じるようです。
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