グーグルが2013年7月に海外で発売を開始し、今年5月に日本でも発売が開始された「Chromecast(クロームキャスト)」が米のストリーミングデバイスシェアでApple TVを抜いて2位になったことが明らかになりました。
「Chromecast」が発売からたった1年でシェア2位に踊り出る
調査会社のパークアソシエイツがインターネットを利用できる米の家庭1万軒を対象に調査したところ、10%の家庭が何らかのストリーミングデバイスを購入していたことがわかったそうです。
購入されたデバイスのシェアは、1位が「Roku」の29%、2位が「Chromecast」の20%、3位が「Apple TV」の17%、4位が「Fire TV Stick」の10%となり、グーグルのChromecastが発売からたった1年でApple TVのシェアを上回りました。
Parks Associates announced updated streaming media device data today showing 10% of U.S. broadband households purchased one of these devices, either a streaming media player or stick, in the first three quarters of 2014, already matching sales from 2013. The research finds Roku is still the leading brand with 29% of sales, but Google Chromecast (20%) has supplanted Apple TV (17%) in second place. New entrant Amazon Fire TV is in fourth place with 10%.
引用元:Parks Associates: 10% of U.S. broadband households have purchased a streaming media device to date in 2014
RokuとApple TVは大幅にシェアを落とす。
シェアトップとなった「Roku」は、日本ではあまり馴染みのないデバイスですが、多数のストリーミングサービスに対応し、ゲームなどのアプリもサポートしていること、操作性の良さなどから人気となっており、パークアソシエイツの調査結果では2012年から3年連続でトップシェアを誇っています。
しかしながら、2013年は46%と圧倒的なシェアを誇ったものの、今年は「Roku」のシェアが29%まで落ちこみ、Rokuとともに2大シェアを誇っていたアップルの「Apple TV」も10%近くシェアを落とす結果となりました。
昨年まで圧倒的なシェアを誇った両デバイスがシェアを落とした理由はシェアの増減を見れば明らかで、2013年に発売されたグーグルの「Chromecast」が2014年にアマゾンから発売された「Amazon Fire TV」と共に両デバイスのシェアを奪ったものと考えられます。
Chromecastは日本でも人気。Chromecastが人気の理由とは?
Chromecastは、日本でも今年5月から発売が開始されると同時に注目が集まり、ビックカメラだけで3ヶ月の売り上げが5万台に達し、BCNランキングが発表した6月の映像関連機器のシェアは56%を記録。さらには、日経トレンディが毎年発表する2014年ヒット商品にて15位にランクイン、Amazonの年間ランキングにおいてパソコン・周辺機器部門で2位にランクインするなど、日本でも人気となっています。
「Chromecast」が人気の理由は、カンタンなセットアップと使いやすいインターフェース、スマートフォンやChromeブラウザとの連携機能、YouTubeやHulu、dビデオ、dアニメストア、auのビデオパス、Google Playストアなど多数のストリーミングサービスに対応していることが挙げられます。
YouTubeの動画やdビデオやHuluで配信されているドラマや映画、アニメなどを大画面のテレビで視聴でき、スマートフォンでカンタンに操作できるのは嬉しいところです。
また、Chromecastの機能はテレビで動画を見るだけでなく、パソコンの画面やスマートフォンで撮影した写真をテレビに映し出すことも可能なため、大人数で画面や写真などを共有したい時にもとても便利です。
これだけできる事が豊富な上、価格は4536円と、同等の機能を持つ「Apple TV」(10584円)の半額以下となれば、たった1年でシェア2位になるのも不思議ではありません。
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