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ドコモ、49機種のスマホ・タブレットの価格改定→負担金が最大4.2万円の大幅値上げ

Yusuke Sakakura

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ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

2023/12/26 8:40
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ドコモ、49機種のスマホ・タブレットの価格改定→負担金が最大4.2万円の大幅値上げ

明日12月27日に施行される法改正によって、スマートフォンが大幅に値上げされる可能性が指摘されていましたが、予想どおりドコモが最大4.2万円の値上げを発表しました。

値上げされるのは購入した端末を23か月目に返却することで、残りの機種代金が支払い不要になる「いつでもカエドキプログラム」適用時の負担額です。

これまでは10万円の機種を分割で購入して2万円を支払った時点で端末を返却すると、残りの8万円が支払い不要になりましたが、今回の値上げによって支払い不要額が3万円に減るようなイメージです。

法改正で「いつでもカエドキプログラム」の負担額が値上げ

今回の法改正では、セット契約時の割引額が2.2万円から原則4.4万円に緩和される一方で、白ロム割が規制対象に追加されます。

白ロム割とは、セット契約(回線契約+端末購入)を条件にしない機種代金の割引のことで、すでにドコモは対象機種の購入を条件に7.7万円など大幅な割引を受けられる「オンラインショップ限定 機種購入割引」と「オンラインショップおトク割」といった割引終了を発表しました。

さらに、端末返却を条件に残りの機種代金の支払いが不要になる「いつでもカエドキプログラム」などの端末購入サポートプログラムについても、支払い不要額が行き過ぎている場合は、一般的な下取り額との差額が上限4.4万円の割引としてカウントされるため、負担金が大幅に値上げされるケースがあります。

記事の冒頭でも書いたとおり、法改正前は端末の返却を条件に機種代金の大部分を支払い不要にする販売方法も可能でしたが、これからは10万円の機種をセット割+端末返却を条件に実質24円で販売するような販売方法は難しくなります。

値上げされるスマホは全49機種・平均1.7万円の値上げ

今回、ドコモが発表した「いつでもカエドキプログラム」適用時の負担額の値上げは、上記の規制強化を受けたもので、変更対象の機種は全51機種、うち49機種が値上げされます。

平均の値上げ額は1.7万円。最も値上げ幅の大きな機種は「Xperia 5 V」で負担金が81,730円から123,970円に変更されます。値上げ幅はなんと42,240円です。

そのほかにも「Xperia 1 V」は122,320円から161,920円(+39,600円)に変更され、「Google Pixel 8 Pro」の512GBモデルは119,680円から157,960円(+38,280円)に、「Google Pixel 8」は34,100円から64,460円(+30,360円)の大幅な値上げです。

ただし、上記価格には機種代金の割引が適用されていません。なんらかの割引が適用される場合は、もう少し安い価格で購入できるかもしれません。

値上げ前後の負担金や値上げ幅を以下の表にまとめました。機種名をタップ・クリックすると購入ページにアクセスできます。

機種名 値上げ前 値上げ後 値上げ幅
Xperia 5 V 81,730円 123,970円 42,240円
Xperia 1 V 122,320円 161,920円 39,600円
Google Pixel 8 Pro 512GB 119,680円 157,960円 38,280円
Galaxy S22 41,800円 77,352円 35,552円
Galaxy S23 Ultra 512GB 119,020円 153,340円 34,320円
Google Pixel 8 34,100円 64,460円 30,360円
Xperia 1 IV 110,352円 139,920円 29,568円
Google Pixel 8 Pro 256GB 108,240円 135,960円 27,720円
Galaxy S23 Ultra 256GB 99,990円 126,390円 26,400円
arrows N 49,940円 75,020円 25,080円
Galaxy Z Flip5 81,620円 105,380円 23,760円
Xperia 5 IV 73,920円 97,680円 23,760円
Galaxy Z Fold5 256GB 147,840円 167,640円 19,800円
AQUOS R8 pro 117,920円 136,400円 18,480円
iPhone 14 128GB 50,490円 67,650円 17,160円
Google Pixel 7a 29,700円 46,310円 16,610円
Galaxy Z Fold5 512GB 161,150円 176,990円 15,840円
iPhone 15 Pro Max 1TB 154,110円 169,950円 15,840円
Galaxy S23 69,300円 83,820円 14,520円
Galaxy Z Fold4 148,060円 162,580円 14,520円
Xperia 10 IV 33,792円 47,784円 13,992円
iPhone 13 128GB 47,740円 61,710円 13,970円
AQUOS R7 114,840円 128,040円 13,200円
Xperia 10 V 46,860円 59,532円 12,672円
Galaxy A54 5G 39,490円 51,370円 11,880円
iPhone 15 Pro 1TB 146,630円 158,510円 11,880円
Galaxy S22 Ultra 105,864円 116,424円 10,560円
AQUOS R8 84,810円 92,730円 7,920円
Galaxy Z Flip4 92,180円 100,100円 7,920円
iPhone 15 Pro Max 512GB 137,720円 145,640円 7,920円
AQUOS wish3 22,023円 28,095円 6,072円
Galaxy A23 5G 21,560円 24,464円 2,904円
AQUOS sense8 38,390円 41,030円 2,640円
iPhone 15 Pro 512GB 128,370円 131,010円 2,640円
Xperia Ace III 26,488円 25,432円 -1,056円
AQUOS sense7 43,670円 40,238円 -3,432円
12.9インチiPad Pro(第6世代)2TB 211,860円 240,900円 29,040円
11インチiPad Pro(第4世代)2TB 184,910円 207,350円 22,440円
12.9インチiPad Pro(第6世代)1TB 174,790円 197,230円 22,440円
11インチiPad Pro(第4世代)1TB 148,500円 164,340円 15,840円
12.9インチiPad Pro(第6世代)512GB 138,380円 154,220円 15,840円
12.9インチiPad Pro(第6世代)256GB 119,790円 132,990円 13,200円
12.9インチiPad Pro(第6世代)128GB 110,330円 120,890円 10,560円
11インチiPad Pro(第4世代)512GB 111,980円 121,220円 9,240円
11インチiPad Pro(第4世代)256GB 92,620円 100,540円 7,920円
11インチiPad Pro(第4世代)128GB 83,820円 89,100円 5,280円
iPad Air(第5世代)64GB 65,340円 67,980円 2,640円
iPad(第10世代)256GB 68,640円 71,280円 2,640円
iPad Air(第5世代)256GB 78,980円 84,260円 5,280円
dtab d-51C 33,550円 49,390円 15,840円
dtab Compact d-52C 33,374円 48,950円 15,576円

早期利用特典の割引額は値上げ

いつでもカエドキプログラムでは、通常の返却時期である23ヶ月目よりも前に端末を返却することで、料金の割引を受けられます。

12月27日以降は以下4機種において割引額が増額されます。

機種名 値上げ前 値上げ後
iPhone 14 128GB 900円 1,400円
iPhone 13 128GB 700円 1,200円
Google Pixel 8 300円 900円
Google Pixel 7a 300円 500円

いつでもカエドキプログラム+が終了する機種も

いつでもカエドキプログラムは2年ごとの買い替えがイメージされていますが、1年ごとに買い替えたい人も負担額を少なく買い替えできるように「いつでもカエドキプログラム+」が今年9月からスタートしました。

例えば、機種代金が257,400円の「Galaxy Z Fold5」を購入して12ヶ月目に端末を返却する場合、通常のいつでもカエドキプログラムは負担金109,560円で、毎月300円の割引が23ヶ月目まで11回適用されるため、総負担金は102,660円です。

新しい「いつでもカエドキプログラム+」の特典を利用した場合の負担金は77,143円。ここにsmartあんしん補償の料金(1,100円x13ヶ月分)と早期利用料(12,100円)が加算されるため、合計支払い額は103,543円になります。

12月26日をもってGalaxy Z Fold5、Pixel 8については「いつでもカエドキプログラム+」の加入受付を終了し、通常のいつでもカエドキプログラムに変更されます。

オンラインおトク割・オンライン限定 機種購入割引・5G WELCOME割

オンラインおトク割では、新規契約・のりかえ・機種変更・契約変更でAQUOS R8を購入する場合、22歳以下またはeximoを契約すると20,000ポイントが進呈されます。

オンライン限定 機種購入割引では、arrows N F-51Cが対象機種に追加され、機種変更・契約変更・新規契約・のりかえにて、22歳以下またはeximoを契約すると20,000ポイントが進呈されます。

新規契約・のりかえで5G対応機種を購入すると割引を受けられる「5G WELCOME割」も一部機種において割引終了・ポイント進呈終了・条件が変更されます。

コメント
  • 今後の機種変更考察
    1年前
    > 法改正で「いつでもカエドキプログラム」の負担額が値上げ とのことですが、いつでもカエドキプログラムなどの返却式ではない一括もしくは通常の分割で購入する場合は安くなると解釈していいのでしょうか?
    • Yusuke Sakakura
      1年前

      負担金=機種代金-割引-残価額となりますが、明日から負担金が値上げされるのは残価額が減少するためです。

      なお、iPhone 13 128GBのように機種代金が値下げされながら負担金が値上げされるような機種もあります。

      • 今後の機種変更考察
        1年前
        えーとすみません。一括購入時の割引についてお尋ねしているのですが、割引上限額が引き上げられても一括購入であっても値下げは期待できない感じでしょうか?
        • Yusuke Sakakura
          1年前

          期待はあまりしない方がいいかと思います。

          割引上限額が引き上げられる一方で、これまで規制の対象ではなかった白ロム割も含めて原則上限4.4万円という新たなキャップができてしまうので。

          例えば、これまではセット割2.2万円+白ロム割5.5万円=7.7万円割引も可能でしたが、今後は上限4.4万円に抑えられてしまいます。

          ただし、穴をつくのがうまい携帯電話事業者なので、4.4万円の規制に含まれないような利益提供が今後出てくる可能性もゼロではありません。

          • 今後の機種変更考察
            1年前
            そうなんですね。そもそも定価を下げてしまう方法があり得そうですね。
          • 今後の機種変更考察
            1年前
            auでは早速やっている様なニュアンスのブログがありました。 【auのスマホ 定価大幅値下げ?】と題して。 https://king.mineo.jp/reports/259357
          • Yusuke Sakakura
            1年前

            そうですね。携帯総合研究所でも書きましたが、auはXperia 1 IVなど一部機種の端末価格を大幅に値下げ(1,2)しました。

            ただ、全体的な傾向としては機種代金はそのまま、残価額は減額されたことで負担金は値上げと言えるかと思います。

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