総務省は、昨年末に携帯3社に対して携帯料金の値下げを要請しました。総務省は報告期限を2016年1月末を目処としていることから今月中には3社の方針が出そろう予定です。
既にソフトバンクは月額4,900円・1GBのプランを発表済み、auも追従する構えを春モデル発表会の囲み取材で明らかにしており、ドコモもこれに続くものと思われましたが、異なる形で値下げを実施するようです。
ドコモ、家族向けの「シェアパック」に5GBプランを追加か
朝日新聞の報道によると、家族間でデータ量を分け合うことができる家族向けのデータ定額サービス「シェアパック」に5GBプランを追加するとのこと。
3社とも今春から新コースを導入する方針だ。29日に発表するドコモは、家族向けに動画視聴などのデータ通信が家族合計で月5ギガバイト分までできるコースをつくる。5ギガは、標準的な動画なら22時間超は見られる量だ。
料金は、電話代が5分以内ならかけ放題になるコースとの組み合わせで、2人家族で月に計1万円ほど。3人以上の家族はさらに安くなる。いまはデータ通信が月15ギガ以上のコースとしか組み合わせられず、2人家族で計1万7千円だ
引用元:ドコモ、家族割を拡充 1人月5千円以下、低料金コース:朝日新聞デジタル
料金は合計10,000円とのこと。家族向けのプランとして提供することで、1人あたりの料金を抑えることができます。
また、新プランの導入に伴い、現在は15GBプランのみ組み合わせが可能な「カケホーダイライト」が5GBの新プランと10GBプランでも組み合わせが可能になる模様。
さらに、5年以上契約する長期契約者向けの値下げも拡充する予定と同紙が報じています。
1GBプランよりも有用な家族向けの5GBプランを提供
総務省が各社に要請した値下げ内容として、取りまとめ案にあった月額5,000円以下の1GBプランが参考として提示されているはずです。
ソフトバンクとauは、総務省の参考に乗っかったプランを提供することになるようですが、ドコモの場合は、多くの格安スマホ・格安SIM事業者がドコモの回線を借り入れ、1GBプランを数百円で提供していることから、ドコモが月額5,000円の1GBプランを投入することにほとんど意味はありません。
また、ドコモの新料金プランは家族向けに注力していることもあってか、家族向けプランの拡充となるようです。
合計は10,000円とのことで、2回線分のカケホーダイライト・spモードと、シェアオプションの計4,500円を差し引くと、5GBの新プランは5,500円に設定されるようです。
個人向けのプランを利用している人は恩恵がありませんが、ライトファミリーにとっては下限額が低くなり、料金節約が可能な嬉しいプランとなるかもしれません。
▼2016/01/27 11:50 更新
初出時、5GBプランが10,000円としていましたが、カケホーダイライト、spモード、シェアオプションの価格を差し引くと5,500円となります。
価格を修正するとともに記事の内容を変更しました。お詫びして訂正いたします。