初の4日間!!プライム感謝祭が10月4日からスタート。まずは先行セールから

Vega OS搭載の新Fire TV Stick、Androidアプリをクラウドで利用可能に

Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura

ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

2025/10/03 13:01
Vega OS搭載の新Fire TV Stick、Androidアプリをクラウドで利用可能に

Amazonが発表した最新のFire TV Stickモデルは、最安のHDモデルにわずか1,000円を追加するだけで、4K/HDR10+対応を手に入れることができます。

この魅力的な価格設定は、Androidベースの「Fire OS」から一新し、新たに開発された「Vega OS」を採用することで実現したものです。

最大の違いはアプリ環境です。従来のFire OS上で動作するアプリをインストールすることはできず、アプリの入手はAmazon独自のアプリストアに限定されます。サイドローディングもサポートされていません。

それでもAmazonは、さまざまなアプリのコンテンツを横断的に検索でき、Fire OSベースのFire TVシリーズと同様に60万本以上の映画やTV番組が楽しめるとしています。

どうやってこれを実現するのか――Amazonはクラウド上で、AndroidをベースにしたFire OS向けアプリを実行し、Vega OS搭載デバイスにストリーミングする仕組みを導入しています。

Vega OSアプリを開発するまでの代替手段

アプリの移植方法などが記された開発者向け資料には、「Amazon Cloud App Program」についての説明があります。

そこには、Amazonのクラウドアプリストリーミングによって、Fire OSアプリをVega OS搭載のFire TVデバイスに配信できると書かれています。

仕組みは、Fire OSのAPKがAWSクラウド内の専用コンテナで展開・実行され、Vega OSデバイスにインストールされたミニアプリを通じてアクセスするというもの。Amazonによれば、Fire OS搭載のFire TV Stickとほぼ同じように、アプリを操作できます。

The Vergeは、Amazon広報の「一部の開発者は、Vega OS向けのアプリを開発している間、既存のアプリをクラウドストリーミングで提供する」とのコメントを伝えています。

つまり、このプログラムはあくまで開発者がVega OSアプリを開発するまでの暫定的なものです。料金は少なくとも最初の9ヶ月間は無料で、AmazonはVega OSアプリを展開するのに十分な時間を確保できると説明しています。

その後は月間アクティブユーザー数に応じた課金が予定されています。

Amazonが選定したアプリのみストリーミングの対象に

開発者がVega OSアプリを完成させると、デバイス上のミニアプリは完全なVega OSアプリに置き換えられます。ただし、この際にアプリデータは移行されず、新規インストールと扱いになります。

ユーザーはアプリの詳細ページで、そのアプリがVega OSネイティブなのか、クラウド配信のFire OSアプリなのかを確認できます。

なお、Amazonのクラウドアプリストリーミングの対象はAmazonが選定したアプリに限られますが、Amazonに要望を提出することも可能。

さらに、Fire TV Stick 4K MaxとFire OS 7で動作すること、ゲームやユーティリティアプリは対象外などの条件を満たす必要があります。

懸念されるのはパフォーマンスです。クラウドアプリの快適性はWi-Fi環境に大きく依存し、AWSに障害が起きた場合は利用できなくなる可能性もあります。不安な方は発売後のレビューが充実するまで少し待った方が良いかもしれません。

投稿規約
  • チャットサポートではないので質問は必ず記事を読んでから投稿してください。
  • 迅速な回答のために、質問する際は状況を細かく書いてください。最低限、画面にどういったメッセージが表示されているのかは必要です。
  • コメントに誹謗中傷を含む場合は、発信者情報開示請求を行います。
  • 攻撃的・侮辱的・過激・不快な表現を含む場合はIPアドレスを公開します。
  • VPNを使った書き込みおよび連投は承認されません。

コメントを残す

(任意)

あなたにおすすめ