スマホ新法でKindleアプリから電子書籍の購入可能に。理想ではないが満足できる解決策か?
Yusuke Sakakura
Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

スマホソフトウェア競争促進法(スマホ新法)の全面施行により、米国に続いて日本でも、iOS版Kindleアプリから電子書籍を購入しやすくなりました。
これまでAppleは、アプリ外で販売されている電子書籍について、購入を促す表現や販売ページへのリンクを厳しく制限してきました。
その結果、Kindleアプリで「続きを読むために1冊買いたい」と思っても、アプリ内では購入することはできず、Safariなどのブラウザを開いて、Kindleストアにアクセス。電子書籍を購入後、再びアプリに戻る——そんな遠回りが当たり前でした。
スマホ新法でKindleアプリはどう変わった?
こうした不便な状況が変わったのが、AppleとEpic Gamesとの訴訟です。
不利な判決が出た影響で、Appleは外部リンクへの誘導を制限し続けることが難しくなり、米国のKindleアプリには「Get book」ボタンが追加されました。
そして今回、その変化が日本にも及びます。
スマホ新法の全面施行にあわせて、iOS版Kindleアプリに「Amazon.co.jp/getbook」ボタンが追加されました。




ボタンをタップすると、まずブラウザが起動し、アプリ外決済(外部のWebサイトにおけるアプリ取引)に関する警告が表示されます。その後、ブラウザが開いて、Kindleストアへと遷移します。
ただし、すぐに購入ページが表示されるわけではありません。最初に表示されるのは電子書籍の閲覧履歴で、そこから購入したい書籍を選び、ようやく購入手続きに進む流れです。
なお、アプリ外決済に関する警告画面や「getbook」ボタンは、iOS 16などの旧バージョンでも表示されることを確認しています。
Kindleアプリ内でそのまま購入できるのが理想です。現状では、getbookボタンをタップしてから購入に至るまで、アプリの切り替えを含めて3つの画面を経由する必要があります。
この対応を、期待どおりと感じますか?それとも、まだ物足りないと感じますか。ぜひコメント欄で教えてください。




















コメントを残す