SamsungがSペンの書き心地が向上したディスプレイとスマホ市場最高の2億画素カメラ、そして“世界最速のSnapdragon”を搭載する「Galaxy S23 Ultra」が2023年4月20日に発売されました。
日本ではドコモオンラインショップ、auオンラインショップで購入できます。
Galaxy S23 Ultraがどれぐらい進化したのか知りたい人も多いはず。この記事ではGalaxy S23 UltraとGalaxy S22 Ultraの違いをまとめて比較しています。ぜひ購入の参考にしてください。
目次
- Galaxy S23 UltraとGalaxy S22 Ultraの違いを比較
- 価格と容量
- デザイン
- ディスプレイ
- カメラ
- 性能と発熱
- 電池持ちとバッテリー容量
- まとめ:Galaxy S23 Ultraに買い替えるべき?
Galaxy S23 UltraとGalaxy S22 Ultraの違いを比較
Galaxy S23 Ultra | Galaxy S22 Ultra | |
---|---|---|
デザイン | ||
カラー | CreamLavender (日本発売なし)GreenPhantom Black | BurgundyGreen (日本発売なし)Phantom White (日本発売なし)Phantom Black |
価格と容量 |
|
|
サイズ |
|
|
重さ | 234 g | 229 g |
OS |
|
|
チップセット | Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxy | Snapdragon 8 Gen 1 |
メモリ |
|
|
ディスプレイ |
|
|
メインカメラ |
|
|
フロントカメラ |
|
|
カメラ機能 |
|
|
動画撮影 |
|
|
電池持ち |
|
|
ワイヤレス |
|
|
ゲーミング |
|
|
Wi-Fi |
|
|
5G | Sub6・ミリ波 | Sub6・ミリ波 |
eSIM |
|
|
Bluetooth | 5.3 | 5.2 |
FeliCa | ○ | ○ |
防水・防塵 | IP68 | IP68 |
生体認証 |
|
|
価格と容量
Galaxy S23 Ultraのグローバル価格は前作と同じです。
ストレージは256GB/512GB/1TBの3種類。前作からベースの容量が128GBから256GBに引き上げられています。メモリは8GBと12GBです。
日本版の機種代金は10,000円から20,000円の値上げに。
日本モデルのストレージはグローバルと同じ256GB/512GB/1TBの3種類で、初めて大容量モデルが日本でも購入できるようになりました。メモリはすべて12GBです。
Galaxy S23 Ultraの機種代金と負担金は以下のとおりです。
Galaxy S23 Ultraの価格
docomo | |||
容量 | 256GB | 512GB | 1TB |
---|---|---|---|
機種代金 | 236,500円 | 218,460円 | 販売なし |
負担金 | ▼23ヶ月目に返却169,180円毎月の支払額7,355円/月 | ▼23ヶ月目に返却135,300円毎月の支払額5,882円/月 | 販売なし |
au | |||
容量 | 256GB | 512GB | 1TB |
機種代金 | 164,800円 | 184,800円 | 211,800円 |
負担金 | 端末返却で89,700円毎月の支払額3,900円/月 | 端末返却で99,900円毎月の支払額4,343円/月 | 端末返却で116,000円毎月の支払額5,043円/月 |
Samsung | |||
容量 | 256GB | 512GB | 1TB |
機種代金 | 販売なし | 販売なし | 253,440円 |
デザイン
Galaxy S23 Ultraのボディは、軽量と頑丈さを兼ね備えたアーマーアルミフレームを耐久性が改善した最新の強化ガラスGorilla Glass Victus 2でサンドイッチすることで長期間の利用も安心の設計。フレームはフラットに近くなり、ボックス形状に近づいたことで持ちやすさが向上しました。
Samsungが昨年から注力しているサステナブルも大きな特徴です。
Galaxy S23 Ultraに使用されている再生素材は2倍超(6個→13個)と大幅に増加し、さらに地球にやさしい製品になりました。
新たにSIMトレーと音量/サイドキーの外側にリサイクルアルミニウム、リサイクルペットの背面フィルムを使用し、強化ガラスのGorilla Glass Victus 2にも22%の再生ガラスが使用されています。
再生ガラスが使用されているものの、高さ1mからコンクリートに落としたり、高さ2mからアスファルトに落とすテストに合格。コンクリートのような粗い表面への落下性能が向上するなど、高い耐久性も特徴です。
また、廃棄魚網をリサイクルした海洋再生プラスチックは今作でもSペンの内蔵部カバーやスピーカーモジュールに使用され、Samsungは2023年末までに世界の海に眠る15トン以上の廃棄魚網を削減するとしています。
本体だけでなくパッケージにも100%再生紙が使用されています。
カラーは天然染料を使用した落ち着いた自然なカラーリングを採用。グローバル版はグリーン、クリーム、ラベンダー、ファントムブラックの4色をラインナップしていますが、日本版はラベンダーなし。ファントムブラックはドコモ、auともにオンライン限定販売になっています。
ディスプレイ
Galaxy S23 Ultraのディスプレイは、前作に比べてカーブエリアが小さくなってフラットエリアが拡大。これにより画面の端までSペンが使えるようになったことで使い心地が向上しました。
また、日差しの強い屋外や窓際で動画を視聴したり、カメラを使って写真や動画を撮影するなど、屋外などでまぶしい場所で画面の見やすさを改善するビジョンブースターは、直射日光下だけでなく、3段階の明るさによって段階に動作してカラートーンを調整するよう進化しています。
また、目の保護モードは新たにコントラスト抑制機能を追加したことで、夜スマホ利用による目の負担軽減が改善。
画面の大きさや解像度、リフレッシュレートはどちらも同じです。
カメラ
カメラはどちらも広角レンズ、超広角レンズ、光学3倍の望遠レンズ、光学10倍の望遠レンズで構成されるクアッドカメラを搭載。
最も大きな進化は広角レンズが1億800万画素からスマホ史上最高の2億画素に進化したこと。
超高画素カメラのメリットの1つは、生の2億画素で撮影した写真を撮影後に拡大して一部を切り取ってもディテールが保たれるということ。一眼レフと違ってスマホカメラのズームは最適な距離や構図を決めるまでに時間がかかり、シャッターを切るタイミングを逃してしまうことがありますが、とりあえず2億画素で撮っておいて後からズーム編集するといったことも可能なります。
もう1つはピクセルビニング。一般的にスマホサイズの小さなセンサーに2億もの画素を敷き詰めると光量不足になり、膨大なノイズが出ます。
そこで4つの画素を1つに束ねるピクセルビニングよって、ピクセルサイズを0.6μm→1.2μmまで大型化することで光の量を増やした50MP撮影が可能に。さらに、Galaxy S23 Ultraでは、16個の画素を束ねてピクセルサイズを0.6μm→2.4μmまで大きくした12MP撮影も可能。どちらで撮影するかは照明など状況に応じて切り替わるようです。
さらに、4つの画素を1つに束ねて、左右と上下の位相差を比較してピントを調整する新機能「スーパークアッドピクセルAF」に対応したことで暗所でも高速オートフォーカスが可能になりました。
プロ向けの撮影が可能なExpertRAWでは、最大50MPのRAW撮影が可能に。前作は12MP撮影だったの解像不足を感じていた人もいたかもしれません。
ほかにも天体や星座を鮮明に撮影できる「アストロフォト」、連続して撮影した画像データをレイヤー的に最大9枚合成して1枚の写真にする「多重露出」撮影に対応。
動画では新たに30fpsによるなめらかな8Kビデオ撮影や星の流れをタイムラプスで記録できる「天体ハイパーラプス」にも対応しました。
特に進化したのが手ブレ補正で補正範囲が2倍になった光学手ぶれ補正と、歩く・走るなど人の動きを予測して手ブレを補正するアダプティブVDISのコンボによって全体的なブレだけではなく、光源部分のブレも抑え、手ぶれ酔いなどストレスのない映像撮影が可能に。
フロントカメラは40MPから12MPに解像度がダウンしたものの、すべてのピクセルをフォーカス利用することで、暗所でも素早く正確にピントを合わせるデュアルピクセルAFに新たに対応。
特別に最適化された世界最速のSnapdragonを搭載したことでAIによる最先端のカメラ処理も可能になり、ポートレート撮影では、AIが髪・顔などの質感をリアルに仕上げ、不自然になることも多い髪と背景の境界線のボケ感も自然に撮影できます。
性能と発熱
Galaxy S23シリーズには、特別な最適化が施された“世界最速のSnapdragon”とアピールするSnapdragon 8 Gen2 for Galaxyを搭載しています。
発表イベントでは実機でカーレースゲーム「アスファルト9」や負荷の高い「原神」をプレイしてみましたが、どちらもヌルヌルで動作していました。
懸念は発熱です。
前作のGalaxy S22 Ultraに搭載されたSnapdragon 8 Gen 1には発熱問題があったため、Samsungは過度な発熱を回避するために性能を抑えることで対策していました。
そこで、Galaxy S23 Ultraでは、発熱を抑えるベイパーチャンバー冷却システムを2倍以上に大型化。バッテリーを充電せずシステムに直接給電する機能を利用することで、発熱もバッテリー残量も気にすることなく長時間プレイできます。
ゲームの新機能として従来はハイエンドなゲーミングPCだけで利用できた光の屈折や反射などをよりリアルに描写するレイトレーシング機能にも対応しています。
Galaxy S23 Ultra | Galaxy S22 Ultra | |
---|---|---|
3DMark Wild Life Extreme (GPU) |
|
|
Geekbench 5 (CPU) |
|
|
AnTuTu | 1,240,000前後 | 960,000前後 |
3DMark Wildlife Stress |
|
|
電池持ちとバッテリー容量
バッテリー容量と消費電力で決まるスマートフォンの電池持ち。
バッテリー容量はどちらも5,000mAhですが、ディスプレイとチップの消費電力が改善されたことで、ウェブ閲覧時の電池持ちはGalaxy S22 Ultraの20時間から25時間に向上、動画再生は20時間から26時間、音楽再生は81時間から99時間まで伸びています。
発売後に公開された海外メディアレビューでもGalaxy S23 Ultraの電池持ちは高く評価されています。
GSMArenaは画面オン時のテストを行い、Wi-Fiでのウェブ閲覧が21時間以上、オフライン動画再生で23時間以上を記録した結果について素晴らしいと評価。
The Vergeは常時表示ディスプレイをオンに設定した場合は消耗が激しくなるとしつつも、1日の画面オンの時間が約4時間(割と多い)を記録する使い方で夕方には30%前後になったとのこと。また、Wi-Fiに接続した状態でナビや30分のZoom利用、40分のストリーミング動画視聴、4K動画の撮影を含むカメラの頻繁な使用など、よりヘビーユースな使い方でも1日の終わりには25%残量が残っていたとレポート。ほとんどの人にとっては1日中使えるはずで、前作よりも電池持ちに余裕ができるとしています。
まとめ:Galaxy S23 Ultraに買い替えるべき?
Galaxy S23 Ultraには、スマホ史上最高の2億画素カメラと大幅に強化された手ぶれ補正、“世界最速のSnapdragon”、2倍に巨大化した冷却システム、電池持ちや発熱に困らない直接給電(旧機種でも利用できるとの報告あり)、Sペンの書き心地が向上したディスプレイ、eSIM対応など、Galaxy S22 Ultraと比較しても魅力的な要素が詰まったモデルになっています。
512GBや1TBといった待望の大容量モデルも追加されました。
容量が足りないとGalaxy S22 Ultraに不満を抱えているのであれば、下取りに出して買い替えを検討しても良さそうです。Sペンを本体に収納できないGalaxy S21 Ultraからの買い替えを考えているのであれば、迷いなく買い替えて良いでしょう。
- いつでもカエドキプログラムの負担金は、24回払いで購入後、23ヶ月目までの特典利用の申し込みと機種返却が条件です。
- スマホトクするプログラムの負担金は、24回払いで購入後、13カ月目~25カ月目までの特典利用の申し込みと機種返却が条件です。