SamsungがGalaxy S23 Ultraの後継機種として、Galaxy史上最速のチップSnapdragon 8 Gen3 for Galaxyを搭載した最新機種「Galaxy S24 Ultra」を発表しました。
海外では1月31日に発売。日本発売日も4月11日に決定し、すでに予約受付がスタートしています。
この記事では、すでにGalaxy S24 Ultraの購入を検討している人のために、Galaxy S23 Ultraからどれぐらい進化したのか、何が違うのかなどをまとめて比較しています。ぜひ購入の参考にしてください。
Galaxy S24 UltraとGalaxy S23 Ultraの違いを比較
Galaxy S24 Ultra | Galaxy S23 Ultra | |
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デザイン | ||
価格と容量 |
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素材 |
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サイズ |
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重さ | 233 g | 234 g |
ディスプレイ |
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カメラ |
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フロントカメラ |
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写真機能 |
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動画機能 |
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AI |
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ベンチマーク |
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チップセット | Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy | Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxy |
メモリ | 12GB |
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バッテリー |
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ワイヤレス充電 |
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SIM |
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5G | Sub6・ミリ波 | Sub6・ミリ波 |
Wi-Fi |
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Bluetooth | 5.3 | 5.3 |
FeliCa | ◯ | ◯ |
防水・防じん | IP68 | IP68 |
USB | 3.2 Gen 1 | 3.2 Gen 1 |
セキュリティ |
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センサー |
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アップデート保証 |
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同梱品 |
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デザイン
前作のGalaxy S23 Ultraはアルミニウム製のフレームを採用しているのに対して、Galaxy S24 UltraはGalaxy初のチタニウムフレームを採用しています。
光沢仕上げのアルミニウムフレームに対して、チタニウムフレームはマット仕上げで最上位モデルにふさわしい高級感があります。
高級感が向上しただけでなく、Samsungはチタニウムフレームによって耐久性も向上していると説明しています。
チタニウムはアルミニウムよりも重い素材ですが、耐久性に優れることから使用する素材を減量できたのか、それ以外の理由なのか、いずれにしてもわずか1gの増量にとどめています。
前面は最新の強化ガラス「Gorilla Armor」で保護されています。
Gorilla Armorは競合他社のアルミノケイ酸ガラスと比較して耐久性は50%も高く、傷や衝撃に対する耐性は4倍の性能を誇るなど、史上最もキズがつきにくいゴリラガラスです。
さらに、一般的なガラスの表面と比較して反射率を最大75%削減することで、画面反射を最小限に抑えることで画面の見やすさが大幅に向上。海外メディアの先行レビューでも防反射効果が絶賛されています。
ディスプレイ
Galaxy S24 Ultraの画面サイズは前作と同じ6.8インチです。
形状も完全にフラットになったことで、誤って画面をタップする現象が解消され、画面の隅から隅までSペンで文字や線を描けるようになりました。
最大の進化は画面が明るくなったこと。ピーク輝度は2,600ニトで直射日光下でも画面が見やすく快適に操作できます。
また、常時表示ディスプレイにロック画面の待ち受けも常時表示できるオプションや照明の色合いなどに合わせて色合いを自動で調整することで自然な見た目をキープする新機能「アダプティブカラートーン」にも対応しています。
カメラ
Galaxy S24 Ultraのカメラはズーム撮影に特化した望遠レンズがアップグレードされています。
ズーム撮影の利便性と画質向上
Galaxy S23 Ultraの光学10倍/10MPセンサーに対して、Galaxy S24 Ultraは光学5倍/50MPセンサーを搭載しています。
光学10倍撮影は“望遠圧縮”によってスマホ離れした撮影が楽しめますが、被写体との距離を長く取る必要があるため、使える場面が屋外などに限られていました。光学5倍であれば被写体と距離が取りづらい屋内などでも利用できます。
また、センサーの画素数が5倍になったことでセンサーの中心部分をフルピクセルで切り抜いた画像データにAI補正をかけることで光学相当の10倍ズームを実現。Galaxy S23 Ultraと同じように望遠圧縮によるスマホ離れした撮影が楽しめます。
高解像度センサーは5倍から10倍の中間距離におけるズーム撮影もシャープにします。
さらに、動画ではスポーツ観戦や子どもの運動会などで役立つ5倍ズームによる8K撮影も可能です。
プレビュー画面や非標準のカメラアプリでも綺麗に
スマホカメラは記録した撮影データに対して撮影後にソフトウェア処理をかけるため、シャッターを押す前に表示されるプレビュー画面と撮影後にギャラリーアプリで確認する写真や動画の画質が異なることがあります。
Galaxy S24シリーズでは、明るさ・色・コントラストをよりリアルに再現する「スーパーHDR」をプレビュー画面にも適用することでその差を解消。
また、SNSに内蔵されているカメラを利用する場合、標準のカメラアプリで適用されるソフトウェア処理が適用されないこともありますが、Galaxy S24のスーパーHDRはInstagramやSnapchatに内蔵されているカメラにも適用されます。
ナイトグラフィ
Samsungがナイトグラフィと表現する夜景撮影。前作に比べて1.6倍になった1.4μmのピクセルサイズのイメージセンサーを搭載するGalaxy S24 Ultraでは、より明るく“ざらざら”としたノイズの少ないクリアな撮影が可能です。
この“ざらざら”を解消するノイズ対策では、フロントカメラにも適用される高度なノイズ低減アルゴリズムに対応。さらに、ジャイロスコープによって撮影者の動きと被写体の動きを区別することで高度なノイズ除去を実現しています。
また、光学手ぶれ補正の補正範囲が2倍に向上。手ブレが起きやすいナイトグラフィやズーム撮影でもぶれの少ない安定した撮影ができます。
チップとゲーミング
Galaxy S24 Ultraには「パフォーマンスの向上」「オンデバイス生成AIの強化」「ゲーミング体験の強化」を特長にした最新のSnapdragon 8 Gen 3 for Galaxyが搭載されています。
Galaxy S23 UltraのSnapdragon 8 Gen 2 for Galaxyに比べて、CPU性能が20%、GPU性能が26%、NPU性能が42%も向上。
チップから発生した熱を拡散させるベイパーチャンバー冷却システムが1.9倍も大型化したことで、プレイが長時間になっても低い温度を保つことでゲーミング体験が強化。また、光の屈折や反射などをリアルに描写するレイ・トレーシングの描写力も向上しています。
Galaxy AI
Galaxy S24シリーズ最大の特長がGalaxy AIです。
音声通話で利用できる双方向のリアルタイム翻訳、標準のSamsungキーボードに内蔵されたテキストのリアルタイム翻訳(日本語を含む13言語に対応)、入力した文章をAIがビジネスやカジュアル調に変換するなど、コミュニケーションに特化したAI機能を利用できます。
ボイスメモアプリでは、Google Pixelのキラーコンテンツだった録音した音声を話者のラベル付きで文字に書き起こしたり、要約や翻訳も可能に。メモした内容を綺麗に要約して、いつでもノートを見つけられるように自動でタイトルや表紙を作成してくれるAIによるアシスト機能も追加されます。
写真編集では、Pixel 8シリーズの「編集マジック」のように、写真に写った人間やペット(被写体)を移動したり、大きさを変えたり、邪魔な被写体を削除できる機能に対応。ポートレートモードで撮影していない被写界深度情報のない写真もAIが被写体と背景を切り分けて背景をぼかすことも可能です。
被写体を移動できるだけではなく、移動して何もなくなった場所に何があるべきかをAIが判断して埋めたり、ガラスに反射した自分の姿を消して本来ガラスに何があるべきかをAIが判断して埋めたり、画像の角度補正の際に記録されていない場所に何があるべきかをAIが判断して埋めて自然に仕上げるなど、強力な生成AIを活用した編集機能を利用できます。
動画編集では、ありそうでなかった通常の動画をスローモーション再生する機能も利用できます。
ほかにも時間をかけずに無料でおしゃれな待受をすぐに作れるAIによる待受画像の生成にも対応しています。
なお、Galaxy AIは2024年4月中旬以降にGalaxy S23シリーズ、Galaxy Z Flip5、Galaxy Z Fold5、Galaxy Tab S9シリーズにも提供される予定です。
かこって検索
Galaxy S24シリーズはGoogleが提供する新しい検索方法「かこって検索」も利用できます。
かこって検索はホームボタンまたはナビゲーションバーを長押し後に、検索したいものを丸で囲むだけでGoogle検索を利用できます。
テキストはもちろん画像や動画にも対応しているため、例えば、Instagramのリール動画を見ているときに調べたいものがあったら、ホームボタンまたはナビゲーションバーを長押しして欲しい服やスマホカバーなどを丸で囲うだけで欲しいもの見つけることができます。
これまでは欲しいものを見つけたらアプリから離れてブラウザを起動して、特徴を検索ワードにして検索する手間がありましたが、Galaxy S24 Ultraでは必要ありません。
今後、Galaxy S23 Ultraにも提供されることが予想されますが、2024年1月28日時点での対応機種はPixel 8シリーズとGalaxy S24シリーズのみです。
アップデート
これまでもSamsungは長期間のアップデート保証を提供していますが、Galaxy S24シリーズでは、さらに長い7世代のOSアップデートと7年間のセキュリティアップデートを保証しています。
これでGoogleのPixel 8シリーズに並びました。ちなみに、前作のGalaxy S23 Ultraは4世代のOSアップデートと5年間のセキュリティアップデートを保証しています。
バッテリーと電池持ち
Galaxy S24シリーズはまだ手元に届いていないため、現時点で比較できるのはバッテリー容量と予想される消費電力だけです。
Galaxy S24 Ultraのバッテリー容量は前作と同じ5,000mAhです。また、Snapdragon 8 Gen 3 for GalaxyのベースとなっているSnapdragon 8 Gen 3は前世代に比べて電力効率がCPUは20%、GPUは25%、NPUは40%改善されていることを考えると、筆者がバッテリーとカメラのダブルモンスターと評価した前作のようにGalaxy S24 Ultraの電池持ちも期待していいはず。
MKBHDは画面オンの時間が6時間を超え、1440p/120Hz/高輝度の設定では2日間の電池持ちを記録したとレポートしています。
バッテリーは45Wの急速充電に対応していて30分で65%の充電が可能。これは両機種とも同じです。
もちろんワイヤレス充電にも対応しています。対応出力は最大25W。Galaxy S24 Ultraはマグネットを活用した次世代のワイヤレス充電規格「Qi2」対応も期待しましたが、残念ながら非対応です。
価格と容量
Galaxy S24 UltraもGalaxy S23 Ultraも256GB、512GB、1TBの容量をラインナップしています。メモリは12GBです。
日本の販売価格は以下のとおり。なお、今年はキャリア版とSIMフリー版が同日発売されます。
docomo | |||
容量 | 256GB | 512GB | 1TB |
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機種代金 | 218,460円 | 232,804円 | 261,580円 |
負担金 | ▼23ヶ月目に返却119,460円▼12ヶ月目に返却88,737円毎月の支払額5,193円/月 | ▼23ヶ月目に返却131,164円▼12ヶ月目に返却94,842円毎月の支払額5,702円/月 | ▼23ヶ月目に返却155,980円▼12ヶ月目に返却107,789円毎月の支払額6,781円/月 |
au | |||
容量 | 256GB | 512GB | 1TB |
機種代金 | 224,800円 | 237,800円 | 259,800円 |
負担金 | 端末返却で125,800円毎月の支払額5,469円/月 | 端末返却で135,800円毎月の支払額5,904円/月 | 端末返却で150,800円毎月の支払額6,556円/月 |
Samsung | |||
容量 | 256GB | 512GB | 1TB |
機種代金 | 189,700円 | 204,100円 | 233,000円 |
まとめ
ディスプレイは巨大な6.8インチで超高精細なqHDの有機ELで、直射日光でも画面が見やすいピーク輝度2600ニトとビジョンブースターに対応。ユーザーの要望に応えてようやく形状がフルフラットに改善され、ベゼルも薄くなって見た目も改善されました。
最新のゴリラアーマーは先行レビューで絶賛されている反射防止効果を備え、ディスプレイ内蔵の指紋認証は高速かつ高精度な超音波式を採用しています。
MKBHDが丸2日持つと評価する電池持ちに加え、約2倍に大型化したベイパーチャンバーとGalaxy史上最高性能のSnapdragon 8 Gen 3チップによって長時間のゲームも快適にプレイできます。
カメラはアプリのプレビュー画面と非標準カメラアプリの画質が向上。ズーム撮影の使い勝手も改善。Galaxy AIによるいくつもの強力なAI編集機能も利用できます。
筆者が国内の発表会に参加して最も便利な機能と感じた「かこって検索」は、便利ではあるものの、使うまでが面倒だったGoogleレンズのビジュアル検索を身近な存在にするものです。現時点でGoogle Pixel以外のデバイスで対応するのはGalaxy S24シリーズのみです。
Galaxy S24 Ultraは機種代金が最低価格が20万円を超えることが予想されますが、7世代および7年間のアップデート保証に延長されたことで2031年までの長期間、最新の状態で安全に使用できるようになりました。
最後にGalaxy初のチタニウムフレームを採用したことで耐久性も質感も向上しています。
上記はGalaxy S23 Ultraから変わったこと、違いをすべて書き出したものです。これだけの進化があります。Galaxy S23 Ultraから買い替える必要はないでしょう。Galaxy S22 Ultraから買い替える場合は、Galaxy史上最速のチップ、強力な光学手ぶれ補正を備えた2億画素のメインカメラや約4倍に巨大化した冷却システム、eSIM対応などさらなるアップグレードを体験できます。
- いつでもカエドキプログラム+の負担金は、24回払いで購入後、特典利用の申し込みと機種返却が条件です。smartあんしん補償および早期利用料の支払いも必要です。
- スマホトクするプログラムの負担金は、24回払いで購入後、13カ月目~25カ月目までの特典利用の申し込みと機種返却が条件です。
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