Googleが台湾のスマートフォンメーカー、HTCをチームの一員として迎え入れることを正式発表した。
Googleのメンバーに加わるのは昨年発表された新ブランド「Pixel」の開発に携わるメンバーですべてのスマートフォン事業が売却されたわけではない。
HTCはスマートフォン事業の継続を発表
Googleは今回の買収でHTCの知的財産に関する非独占的ライセンスを所有したことも明らかにした。なお、HTCの開発部隊4000人のうち約半数がGoogleのメンバーとなるが、HTCは引き続きスマートフォン事業を継続する。
世界で初めて販売されたAndroidスマートフォン「HTC Dream」、国内初のAndroidスマートフォン「HT-03A」、Googleが監修する初のNexusスマートフォン「Nexus One」、そして“Made by Google”として昨年発売された新ブランドスマートフォン「Pixel」などHTCはAndroidの初期段階から現在に至るまでAndroidとGoogleのプロダクトに深く関わってきた。GoogleとAndroidで結ぶ関係性は最も長いメーカーだ。
Nexus One – Photo by closari
Nexusや初代Pixelでは、Googleがソフトウェアを主導、ハードウェアの設計・製造はHTCなどのパートナーメーカーが主導しているが、今回の買収によってGoogleだけでスマートフォンを開発できる体制が整ったとみられている。なお、Googleが10月4日に開催するイベントで披露される新型「Pixel」はHTCではなくLG電子製となるようだ。
台湾メディアはHTCのスマートフォン事業をGoogleが買収すると報じ、その後、台湾の証券取引所が今回の「重大な情報」が発表されるまでHTCの株取引を停止すると発表していたため、近日中に双方から何らかの発表があると見られていた。結果的にはHTCの買収でもなく、スマートフォン事業全体でもなく、Pixelチームの買収となった。
HTCはスマートフォン事業を継続するとしているが、チームの開発規模が半分になった影響が日本にも及ぶかもしれない。なお、HTCのスマートフォンは今夏モデルとして「HTC U11」がauとソフトバンクから販売されている。
- Google signs agreement with HTC, continuing our big bet on hardware
- HTCとGoogleが共同で11億ドルの協力協定を締結| HTC Taiwan
- 速報:Google、HTCから11億ドルでPixel開発チームを買収、自前でデバイス開発へ。HTCのビジネスは従来どおり – Engadget 日本版
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