今年3月に「数カ月後に発表する」と宣言されていたグーグルの携帯電話・スマートフォン向けの無線通信サービスが現地時間23日にも正式発表されるるようです。
定額制の”ムダ”を省いて安く運用できる通信サービスを提供か
ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によれば、これまでの噂どおりグーグルは、SprintとT-mobileの回線を借り入れて通信サービスを提供するとのこと。
インターネット検索最大手の米グーグルは22日にも、米国内で展開する新たなワイヤレス通信サービスを発表する。グーグルの通信事業がさらに拡大する上、価格競争を繰り広げているワイヤレス通信業界で不透明感が増すことになる。
状況に詳しい複数の関係者によると、この新サービスでは、顧客が毎月実際に使用したデータ分だけ料金を支払うことが可能になる見通し。
引用元:グーグル、米で無線通信サービス発表へ 使用データ分のみ課金 – WSJ
同紙ではサービスの内容についても報じられており、両社の回線とWi-Fiを自動的に切り替えて使用ができることや料金体系は国内外で主流となっている定額制ではなく、使った分だけ料金を支払う従量制になるようです。
Wi-Fiと携帯電話向けの通信サービスを切り替えて使用することは珍しいことではありませんが、異なるキャリア間で通信回線を切り替えるサービスは日本には存在しません。緊急時や混雑する時間帯では、より快適にネットワークを利用することができるほか、土地が広く、1社では十分なネットワークを構築しにくいアメリカでは魅力的なサービスとなるかもしれません。
従量制の料金体系と聞くと、ネットを使いすぎて親にもの凄く怒られた過去が蘇ってきて、思わず拒否反応を示してしまいますが、定額制で用意されているデータ通信量と利用者が実際に使うデータ通信量の差は小さくなく、この無駄を省くことでより安い料金で通信サービスを使用できるようです。
別の報道では、データ通信量の1GBごとに料金が課金されるとの噂があります。
このほか、対応機種は「Nexus 6」のみであることやサービス開始当初は申込者に制限がかかると報じられています。
MVNOによる異なるキャリア間の通信サービスは日本にもあったら良いなと思うところですが、日本国内では、MVNOがSIMカードを発行することができないため、グーグルのような通信サービスが近いうちに出てくることはないと思います。
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