先月開催されたGoogle I/O 2023にて、Google初の折りたたみスマートフォン「Pixel Fold」が発表されました。
同じイベントで発表されたPixel 7aは発売済み。コストパフォーマンスの頂点に達していて、6万円前半の価格帯で右に出る者はいないでしょう。
長らく待たされたあと、ようやくPixel Foldの予約受付がスタートしました。Google Storeでの販売価格は253,000円です。
Google Storeでは予約開始。キャリア版は午前10時から
Google I/Oでの発表後すぐに発売されなかったことに加え、予約受付がスタートするまでの間にAppleが空間コンピューターの「Apple Vision Pro」を発表。久しぶりにワクワクするようなデジタルデバイスの未来を見せつけたことでトーンダウンした感はあるものの、Pixel Foldはそれに比べれば現実的な価格でスマートフォンの未来を描こうとしています。
折りたたみスマートフォンには、一般的なサイズのスマートフォンを折りたたんで胸ポケットにスッと入れられる“Flip”と、ポケットから取り出してボディを開くとタブレットサイズのディスプレイで動画やブラウジングができる“Fold”の2種類がありますが、名前のとおりPixel Foldは後者に該当するデバイスです。
折りたたみボディの外側には、ボディを開かなくても片手で操作できる5.8インチのディスプレイを搭載。ボディを開けば7.6インチのビッグスクリーンで映画やドラマ、スポーツ番組を視聴できるだけでなく、ゲームもプレイ可能。巨大なスクリーンを左右に分割した画面に2つのアプリを同時表示することもできます。
耐久性に懸念がある折りたたみスマートフォンですが、Pixel Foldは高い耐久性のポリッシュ仕上げアルミニウムフレームと強化ガラスGorilla Glass Victus、Googleが開発したヒンジで構成されます。特別なヒンジは“際立って高い耐久性”が特徴で、最大20万回の開閉が可能。これは1日100回開閉しても5年は余裕で使える計算でIPX8等級の防水にも対応しています。
ヒンジは最大180度まで自由に調整できるため、90度前後に固定して机に置けば、三脚いらずで手ブレなく自撮りやグループショットしたり、動画を見ながら料理や勉強、作業したり、180度に開いて画質の良いメインカメラを使って自撮りするなど普通のスマートフォンではできないことが折りたたみスマートフォンなら可能です。
メインカメラはPixel 7 Proに比べてやや劣る画素数とサイズの小さなセンサーを備えています。チップセットはGoogle Tensor G2で、Googleフォトにアップした写真のボケを補正できる機能や消しゴムマジック、複数のレンズで撮影した写真を合成することで被写体ブレを防ぐ「顔のぼかし解除」にも対応しています。一方で、動画撮影でも映画のように背景をぼかすことができる新機能「シネマティックぼかし」、マクロフォーカス、モーションモード(アクションパン)は利用できません。
Google Storeでは、すでに予約受付を開始しており、ドコモオンラインショップ、auオンラインショップ、ソフトバンクオンラインショップでは、午前10時から予約受付がスタートします。
現時点でキャリア版の価格は発表されていません。
なお、発売日は7月中旬以降と案内されていましたが、7月下旬に変更されるとのこと。ただし、実際に予約完了画面に表示された配送予定日は8月1日から8日となっていました。
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