KDDIのオンライン専用ブランド「povo 2.0」(ポヴォ)では、物理的なSIMカードとスマートフォンの画面上で申し込みをして利用できるeSIMが提供されています。
専用ピンを使って取り出して新しいスマホに差し替えるだけでいいSIMカードに対して、eSIMの場合は再発行やQRコードをスキャンするといった面倒な手順が必要になります。
また、eSIMの設定に失敗すると回線が使えなくなってしまうリスクもあるため、慎重な作業が必要になります。この記事では、作業に失敗しないようにpovo 2.0のeSIMを入れ替える方法を解説しています。
目次
機種変更・スマホの買い替え時はeSIMの移行が必要
機種変更やスマホの買い替え時など、これまで使っていたスマートフォンから新しい機種にeSIMを移行する場合は再発行が必要になります。
povo 2.0では、eSIMを再発行する方法として「アプリから手続きする」か「eSIMクイック転送」を利用します。
アプリから手続きする場合は、本人確認のために免許証のアップロードや自撮りする必要があるため、手間も時間もかかります。
対してeSIMクイック転送は、本人確認がいらないため、手間と時間が大幅に短縮されます。
ただし、eSIMクイック転送はiOS 16以降にアップデートしたiPhoneのみ利用可能。Pixelスマートフォンでは端末のセットアップ時(データ移行時)のみ利用できます。
どちらもeSIMの再発行にかかる手数料は無料です。受付時間には以下のとおり大きな違いがあるため注意しましょう。
- アプリから手続きする
- 受付時間:9時30分〜20時00分
- 本人確認のため、免許証やマイナンバーカードと共に自撮りが必要
- BluetoothまたはiCloudで転送する
- 受付時間:1時00分~2時50分、7時00分から23時50分
- iPhone⇄iPhoneのみ対応。Androidでは利用不可
- 手続きには初期化前の旧端末が必要
アプリでeSIMを再発行する
アプリからeSIMを再発行する場合は、まずpovo2.0専用アプリからeSIMの再発行を申し込みを行い、発行されるコードを使ってeSIMをダウンロードする必要があります。
1.eSIMの再発行を申し込む
2-1.iPhoneでeSIMを設定する
2-2.AndroidでeSIMを設定する
eSIMクイック転送でeSIMを移行する
eSIMクイック転送は、iPhoneの設定画面を操作するだけで最もカンタンにeSIMを移行できる方法です。
ただし、これまで利用していた初期化していないiPhoneが必要。手元にiPhoneがない場合、すでに初期化してしまった場合はこちらの手順を参考にアプリからeSIMを移行しましょう。
なお、eSIMクイック転送にはBluetoothを利用する方法とiCloudを利用する方法の2種類があり、iCloudを利用する方がカンタンにeSIMを移行できます。
iCloudでeSIMを移行する
iCloudを使用するeSIMクイック転送は、これまで利用していたiPhoneと新しいiPhoneで同じApple IDでサインインし、両方でロック画面のパスコードを設定する必要があります。
また、どちらもWi-Fiかモバイルデータ通信(4G/5Gなど)への接続が必要です。
BluetoothでeSIMを移行する
Bluetoothを使用するeSIMクイック転送は、どちらかのiPhoneがWi-Fiも、モバイルデータ通信も使えない時に利用する機能です。
開通テストを行う
最後に以下の手順で音声通話とデータ通信が行えるかテストを行い、問題がなければeSIMの移行は完了です。
- eSIMの開通テスト手順
- 発信テスト用番号(111/通話料無料)に電話をかけます
- ガイダンスを最後まで聞いて電話を切りましょう
- Wi-Fiをオフにして4Gまたは5Gで適当なサイトが表示されるか確認します