Googleが6月20日に発売する「Pixel Tablet」は、11インチのディスプレイを搭載したAndroidタブレットで、専用のスピーカー付き充電ドックと連携することでタブレットを手に持たず映画やドラマを長時間楽しんだり、タブレットとして使わない時でもOK Googleと話して音楽や動画を再生したり、調べ物をするなどスマートディスプレイとして使うこともできる2Wayデバイスです。
スマホの音楽や動画をキャストできるChromecast、見たいドラマや映画、バラエティなどの動画をすぐに向けられるGoogle TV、アプリをダウンロードできるGoogle Play、家電を操作できるGoogle Homeなど多数の機能を搭載していますが、明らかに足りないものは専用のアクセサリです。
Googleが現時点で発表しているファーストパーティのアクセサリは追加購入用のドックとメタルリングスタンド付きのケースのみ。Android 14でハードウェアキーボードの改善を試みているにも関わらずキーボードは発表されず、タッチペン/スタイラス対応にも関わらず専用のペンデバイスもありません。
ところが解析屋のWojciechowskaによると、Googleは専用のキーボードとペンデバイスを開発しているようです。
キーボード付きカバーはもはやタブレットの必需品?
少し前のタブレットは買ってもすぐに使わなくなるデバイスでした。
大きな理由の1つはソフトウェアキーボードの使い勝手が悪いことにあります。大画面いっぱいに表示されて両手でも扱いにくく、十分なフィードバックが得られないキーボードは文字を打つごとに小さなストレスが重なっていくため、そのうち動画を見たり、電子書籍を読むだけのエンタメ消費デバイスになっていって徐々に使わなくなります。
この状況を変えたのはアクセサリの充実化です。タブレットで大きな成功を収めたAppleは専用のペンデバイス「Apple Pencil」とカバー付きのキーボードを発売し、ノートPCと同じようなタイピングができるだけでなく、角度もある程度調整できる「Magic Keyboard」を発売。ソフトウェアも大幅に改善され、動画編集などの高機能なアプリも出てきたことで、タブレットでもクリエイティブな作業が可能になりました。
今、タブレットをキーボードなどのアクセサリなしで使うこと、使いこなすこと、価格相応の価値を見出すことは結構難しくなっています。
もちろんサードパーティのキーボードとマウスは使えますが、カバーと一体になって持ち運べることが大切です。実際にカフェでも取材先でも外付けのキーボードとマウスでタブレットを操作してる人をほとんど見たことがありません。
外に持ち出さずPCの横に置いて使いたい人もいるでしょう。iPadのようにMacで使用している1台のキーボードやマウスをタブレットと共有したり、iPadをMacのセカンドスクリーンとして使えるような優れた連携機能があればいいですが、今のAndroidには標準装備されていません。
ということもあってGoogleがPixel Tablet向けのキーボード付きカバーを発表しなかったことには少し驚きましたが、WojciechowskaによればGoogleは”Keyboard for Pixel Tablet”や”Stylus for Pixel Tablet”といったアクセサリを現在開発しているそうです。
"Keyboard for Pixel Tablet"
— kamila 🌸 (@Za_Raczke) May 29, 2023
どういった機能を備えているのか、価格、デザイン、そして実際に発売されるのかもわかりません。ただ、上でも書いたとおりGoogleはAndroid 14でハードウェアキーボードの改善に取りかかっていることを考えると、それなりに期待できるのではないでしょうか。
現在、Google Storeではキーボードもスタイラスも販売されていませんが、将来的にはGoogle製のアクセサリとして販売されるかもしれません。
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