LINEの100%子会社であるLINEモバイル株式会社がソフトバンク株式会社との戦略的提携に合意したことを明らかにした。
これにより格安スマホや格安SIMを提供するMVNO事業の「LINEモバイル」はLINEとソフトバンクの下で事業を行う。
ソフトバンクの出資比率が過半数超え
今回の戦略的提携は資本提携と業務提携からなるものでLINEモバイルのさらなる成長を目的としている。
資本提携はLINEモバイルが第三者割当増資を実施、これをソフトバンクが引き受ける。2018年3月の取引完了後も嘉戸彩乃氏が代表取締役社長を続けるが、出資比率はソフトバンクが51%となってLINEモバイルの出資比率を上回る。実質的には「ソフトバンクモバイル」とも言えそうだ。
LINEモバイルは2016年9月にサービスを開始。 LINEをはじめTwitterやInstagram、Facebookといった主要SNSを利用した際のデータ通信量をカウントしない「カウントフリー」が最大の特徴。他の格安SIMサービスでは利用できないLINEの年齢認証機能も利用できる。ユーザー満足度は91%、顧客推奨度は82%を記録。
MVNO全体の成長率が鈍化する中、LINEモバイルは2017年10月-12月における申込件数が前年同期比約2.3倍、2017年12月にはユーザー1人あたりの平均月額サービス利用料(ARPU)は前年同月比、約1.3倍まで成長し、サービス開始からこれまでの平均月間解約率は0.92%を記録している。
ただ、実際に使っていたユーザーの一人として昨年ごろから通信速度が大幅に遅いと感じるようになり、Twitterなどでは不満の声もよく聞くようになっていた。ソフトバンクとの戦略的提携によって通信速度の向上や現在提供中のドコモ回線を使ったプランだけでなく、ソフトバンク回線を使ったプランの提供を期待したい。
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