今年秋に発売される新型iPhoneはスリーラインナップでそのうち1機種は6.1インチの液晶を搭載した低価格モデルになると噂されている。低価格なぶん当然、機能性や性能に差が付けられるが「3D Touch」もそれに該当する可能性があるようだ。
3D Touchが廃止の可能性。新機能「タッチレスジェスチャー」が代替に?
確度の高い情報を伝えるKGI証券のアナリスト、Ming-Chi Kuoと中国のサイトFengによると、コスト面の理由から新型iPhoneの6.1インチ液晶モデルでは「3D Touch」が利用できなくなる可能性があるとのこと。
原因はタッチパネルの構造変更とコストアップにあるようだ。現在のiPhoneはタッチパネルを内蔵することで薄さ・軽さ・高い光の透過率を実現するインセル式ディスプレイを採用しているが、新型iPhoneには、タッチパネルを外付けにしてより軽く、衝撃にも強い「Cover Glass Sensor」が採用されるという。その結果、15%もコストアップするが、3D Touchを削除することでカバーするとのこと。
なお、有機ELディスプレイを搭載する「iPhone X」や「iPhone X Plus」においてはこれまでどおりインセル式が採用されるが、2019年に発売される新型iPhoneでは有機ELモデルにも「Cover Glass Sensor」が採用される予定で将来的には3D Touchそのものが廃止となる可能性もある。
「3D Touch」はiPhone 6sから搭載されたディスプレイ機能で画面を深くプレスすることでアプリ内の特定機能・画面にショートカットでアクセスしたり、画面のエッジをプレスしてAppスイッチャーを起動してアプリを切り替えることができる。特にテキスト入力時に文字カーソルを移動できる機能は非常に便利で多用している人も多いはず。iPhone Xのようにディスプレイが縦方向に伸びたデバイスでは非常に便利な機能でなくなるのは非常に困る。
MacRumorsは将来のiPhoneに搭載される新機能「タッチレスジェスチャーコントロール」が3D Touchの代わりになると予想している。これは画面を触れずに操作できるジェスチャー機能だが、実現されるのは2年後の2020年とみられており、もしタッチレスジェスチャーが3D Touchの代替になるとしても最低でも1年間はディスプレイの操作に困ることになりそうだ。