スマートフォンメーカーのNothing TechnologyがRCS対応のメッセージアプリ「Nothing Chats」を発表しました。
最大の特徴はAppleが提供するiMessageとの互換性があること。
通常、iMessageはiPhone、iPad、MacといったAppleデバイス間で利用できる機能ですが、Nothing Chatsを使ってメッセージを送信すると、iPhoneユーザーはメッセージアプリを開いて青い吹き出しでメッセージをやりとりできます。
グループチャットや返信中の通知にも対応。既読通知も
Nothing ChatsはiMessageとの互換性があるだけではなく、いくつかのiMessage機能を利用できます。
通常のメッセージ機能はもちろん、グループチャット、返信中であることを相手に伝えるライブタイピングインジケーター、フル解像度のメディア共有、オーディオメッセージが利用可能。
さらに、既読通知やメッセージに対するリアクションやリプライ機能も提供予定です。
AndroidなのにiMessageでやりとりできるアプリはSunbirdもBeeperといったものがあるため、存在自体は真新しいものではありません。実際、Nothing Chatsは同じ機能を持つSunbirdアプリがベースであると案内されています。
Nothing ChatsはSunbirdのカスタムスキンとも言えるかもしれません。
SunbirdもBeeperもGoogle Playから入手できますが、今すぐ利用することはできず順番待ちの状態。Nothing Chatsの最大のメリットは、リリースされ次第、すぐに利用できることかもしれません。
ただし、残念ながら日本での提供時期は未定。対応機種はNothing Phone (2)のみです。
保存される情報メールアドレスのみ→2週間非アクティブなら削除
Nothing Chatsを利用する上で最大の懸念は安全に利用できるのか?です。
メッセージ自体はすべてエンドツーエンドで暗号化されるため、NothingもSunbirdも内容を知ることはできません。
メッセージを送信する際はどこにも保存されずに相手に送信され、メッセージはデバイス上のみに存在することから安全に利用できます。
Sunbirdが保存する情報はアカウントのメールアドレスのみ。ただし、アカウントが2週間非アクティブな場合はメールアドレスも削除されます。
Nothing Chatsを利用するには、既存または新規のApple IDが必要です。Apple IDのデータを第三者に渡すことについて不安を感じる人もいると思いますが、NothingはApple IDのデータはログイン時のトークン化処理において即時に破棄されるため、悪意のある第三者に悪用されることはないと説明しています。
コメントを残す