Android 10の正式提供から1ヶ月が経とうとしているが、最も重要と評価されていた新機能「Live Caption」はまだリリースされていない。
世界中の4億6,600万人の聴覚障害者にとって大きな助けとなる機能は2週間後に発表される「Pixel 4」シリーズで利用できる可能性があるようだ。
ローカルで動画などの音声を字幕化する新機能
Android 10の新機能「Live Caption」は、スマートフォンやタブレットで再生している動画やPodcast、オーディオメッセージなどあらゆるコンテンツに自動で字幕を付与するというもの。
音を出せない環境でも動画が手軽に見られるといった利便性はもちろん、世界中の聴覚障害者にとっても必要不可欠な機能。驚くべきことに「Live Caption」は、デバイス上で動作するためオフラインでも利用できる。
「Live Caption」の提供時期は今秋と案内されていたが、Googleの広報によればすべてのAndroid 10デバイスが対応するわけではなく一部機種に限定されるという。その1つが15日の新製品発表イベントで登場する「Pixel 4」シリーズである可能性が高いようだ。
XDA-Developersは「Pixel 4 XL」を事前ゲットしたNextRiftの協力でPixel 4 XLから未公開バージョンの“Device Personalization Services”のアプリファイル(APK)を抽出してPixel 2 XLにインストールしたところLive Captionが動作したという。
動作報告によれば、Live Captionの設定画面には言語選択やマスク機能(ふさわしくない表現をアスタリスクで隠せる機能?)、ボリュームをコントロールでオン/オフできるオプションなどが表示されるとのこと。
残念ながらLive Captionが対応しているのは英語のみだが、早期により多くの言語に対応するようだ。翻訳機能は将来のバージョンでサポートされるかもしれない。
Live CaptionはYouTubeやGoogleポッドキャスト、Google Photos、Amazonプライムビデオ、Netflixといったすべてのアプリで動作したという。アプリ上に表示された字幕はタップ&ホールドで移動したり、ダブルタップで拡大することも可能。文字起こしの精度については音声がなくても理解できるほどとのこと。正式版ではさらに精度が上がっているはずだ。
なお、Live Captionが使用するAPIにはアクセス制限があるため、電話や音声、ビデオ通話では字幕が付与されなかったとしている。以下はLive Captionのデモ動画。
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