どれを買う?Pixel 5・Pixel 4a 5G・Pixel 4aの違いを比較
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

日本時間10月1日、Googleがオンラインで新製品発表イベントを開催して次世代Pixelスマートフォン「Pixel 5」と「Pixel 4a (5G)」を発表しました。
Pixelシリーズ初となる5G対応スマートフォン2機種は10月15日に発売。予約受付も近日中にスタートするはずですが、現段階でどれを購入しようか迷っている人も多いはず。
この記事では「Pixel 5」と「Pixel 4a (5G)」、そして「Pixel 4a」との違いを解説します。
サイズ・デザイン

3機種には細かなデザインの違いがありますがほとんど同じです。
ディスプレイはいずれもカメラの際まで画面で覆い尽くしたパンチホールを採用。ディスプレイを囲う黒い縁のベゼルも狭小化されています。
背面のデザインもほとんど同じ。左上にスクエア型のカメラユニット、真ん中に指紋認証センサー、下側に“G”ロゴがプリントされています。
ボディの素材はイヤホン端子を搭載した「Pixel 4a」と「Pixel 4a (5G)」がポリカーボネートを採用しているのに対して、IP68準拠の防水・防じんに対応した「Pixel 5」は100%リサイクルアルミニウムを採用するなどボディの質感には違いがあります。
サイズは「Pixel 4a」と「Pixel 5」がほとんど同じ。「Pixel 4a (5G)」は2周りほど大きいです。ただし、いずれも縦幅が140mmを超えているため画面の上部には指が届きにくくPixelスマートフォンには画面を縮小するワンハンドモードもないため片手操作は難しいでしょう。
カラー


「Pixel 4a」と「Pixel 4a (5G)」はJust Blackの1色のみです。「Pixel 4a (5G)」に関してはCleary Whiteも用意されていますが日本では発売されないようです。
「Pixel 5」はJust Blackと新色Sorta Sage(グリーン)の2色ラインナップ。電源ボタンと背面の“G”ロゴは金属の光沢仕様、グリーンはGoogleらしい落ち着いた優しい色合いです。


ディスプレイ

エッジトゥエッジの画面サイズは最も小さい「Pixel 4a」が5.8インチ、「Pixel 5」が6.0インチ、最も大きい「Pixel 4a (5G)」が6.2インチ。いずれも縦横比は19.5:9でPixel 4シリーズよりも縦長です。
「Pixel 5」はゲームや動画がなめらかに表示される高リフレッシュレートのディスプレイを搭載しています。リフレッシュレートは90HzでPixel 4と同じ。リフレッシュレートは人によって体感差があるようです。自身も大きな違いは感じませんでした。気になる場合は店頭で試してみましょう。
高リフレッシュレートはすべての映像やゲームに対応しているわけではありません。電池持ちに影響を与えるため機能が制限されることもあります。隠しメニュー(開発者モード)から強制オンにすることもできます。
3機種とも有機ELですが「Pixel 5」はフレキシブル有機ELを採用していてコントラスト比が他2機種の10倍となっているため、より濃淡のはっきりした映像が楽しめるはずです。
ディスプレイを保護するカバーガラスは「Pixel 5」のGorilla Glass 6に対して他の2機種はGorilla Glass 3を採用しています。画面の強度は「Pixel 5」が最も高いということになります。
- パンチホール付きディスプレイ
- フルHD+(2,340x1,080ピクセル)
- アスペクト比 19.5:9
- HDR サポート
- 24 ビット フルカラー(1,600万色)
セキュリティ

昨年発売されたPixel 4シリーズは顔認証を採用していましたが、今年発売されたPixelシリーズはすべて指紋認証センサーを採用しています。
新型コロナウイルスの感染拡大によってマスクが必須になっているため顔認証よりも指紋認証の方が使い勝手は良いはずです。ただし、指紋認証センサーは背面にあるので机に置いたまま操作する場合は一度スマートフォンを持ち上げる必要があります。
カメラ

「Pixel 4a」と5G Pixelスマートフォンの「Pixel 5」と「Pixel 4a (5G)」のカメラには大きな違いがあります。
「Pixel 4a」はシングルレンズのカメラですが、「Pixel 5」と「Pixel 4a (5G)」は1枚に大人数を収められるグループショットに優れ、景色をダイナミックに撮影できるウルトラワイドレンズを加えたデュアルレンズを搭載しています。
昨年発売されたPixel 4シリーズはズーム撮影に優れた望遠レンズを搭載していましたがウルトラワイドレンズに変更されました。

動画撮影もパワーアップしています。「Pixel 4a」は1080p/120fps、4K/30fpsですが、「Pixel 4a (5G)」と「Pixel 5」はよりなめらかな映像を記録できる1080p/240fps、4K/60fpsの撮影に対応しています。
撮影モードでは、パン操作で映画のワンシーンのような動画を撮影できる「シネマティック撮影」や撮影後に照明の当て方を変えられる「ポートレートライト」に対応。さらに、夜景モードでも背景をぼかして撮影できます。ただ、過去の傾向からすると新しい撮影モードがソフトウェアアップデートによって旧機種でも利用できる可能性があります。
なお、フロントカメラは3機種とも同じ仕様です。
パフォーマンス・電池持ち

チップセットは「Pixel 5」と「Pixel 4a (5G)」が高速通信の5G対応のSnapdragon 765G、「Pixel 4a」は5G非対応のSnapdragon 730Gです。
処理性能(CPU)にそれほどの違いはありませんが、ゲームに大きく関係する描画性能(GPU)はSnapdragon 765Gが優れていて実際の使い勝手に関わってくるUX性能(AnTuTuベンチマーク)もSnapdragon 765Gが大きく上回っています。
電池持ちに関係するプロセス数にも7nmと8nmの違いがあってバッテリー容量には大きな違いがあります。最もバッテリー容量が大きいのは「Pixel 5」です。
なお、「Pixel 5」のみワイヤレス充電に対応。背面にPixel BudsなどQi対応のワイヤレスデバイスを乗せると「Pixel 5」のバッテリーをシェアできる「リバースワイヤレス充電」にも対応しています。
販売価格・ストレージ


いずれもストレージ/容量は128GBのみ。Gooeleストアで販売されるSIMフリー版の販売価格は「Pixel 4a」は42,900円、「Pixel 4a (5G)」は60,500円、「Pixel 5」は74,800円。各機種には約15,000円ぐらいの価格差があります。
昨年発売されたPixel 4の価格は64GBが89,980円、128GBが103,950円。Pixel 4 XLは64GBが116,600円、128GBが128,700円だったことを考えると2020年発売のPixelスマートフォンは手ごろな価格になっています。
なお、auとソフトバンクが「Pixel 5」を販売し、「Pixel 4a (5G)」をソフトバンクが国内事業者として独占で販売します。SIMフリー版、キャリア版ともに今日から予約受付がスタートしています。
SIMフリー版
ソフトバンク版
au版
- 端末価格
- 79,935円
- 実質負担額
- 43,815円
- 月々1,905円 × 24回
- 「かえトクプログラム」の適用で