3つ折りスマホ「Galaxy Z TriFold」正式発表。10インチ画面でスマホ・タブレット・PCの3in1デバイス
Yusuke Sakakura
Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

Samsungが、3つ折り構造を採用した最新スマートフォン「Galaxy Z TriFold」を正式発表しました。
従来の折りたたみスマホは1度だけ折れる”2つ折り”が主流でしたが、Galaxy Z TriFoldはマルチ折りたたみデザインを採用したことで、折りたたみ回数が2回に増加。
ボディを全展開すると、10インチのビッグディスプレイが姿を現し、体験はスマホからタブレットへと変化。さらにスタンドアロン型のSamsung DeXを初搭載することで、PCの体験も加えた3in1のデバイスになります。
SamsungはGalaxy Z TriFoldについて、モバイルワークスペースの生産性を最大化し、映画のような視聴体験を実現するデバイスと説明しています。
最先端のヒンジで極薄の”3つ折りボディ”を実現
最大の特徴は、3つのパネルを2つのヒンジでつなぐ”3つ折り構造”にあります。
中央のパネルは、本体を閉じると6.5インチのカバーディスプレイとして機能し、一般的なスマホと同じ感覚で操作できます。両サイドのパネルを展開すると、タブレットクラスの10インチディスプレイが現れます。
このビッグなディスプレイは、スマホ3台分の表示領域に相当し、3つのアプリを横並びで同時表示できるほか、マルチウィンドウによる柔軟なサイズ変更も可能です。

さらに、スタンドアロン型のSamsung DeXを初搭載します。
従来のSamsung DeXは外部ディスプレイへの接続が前提でしたが、TriFoldでは、本体の大画面を活かすことで、どこからでもデスクトップPC環境にアクセスして作業が可能に。
スマホとタブレットの体験を1台にまとめたZ Foldシリーズが“2in1”だとすれば、TriFoldはそこにPC的な使い方も加わる“3in1デバイス”と言えます。
また、複雑になった折りたたみの構造に合わせて、ボディを正しく折りたたむためのサポート機能も搭載。誤った折り方をすると、振動と画面上の警告でユーザーに注意を促す仕組みを備えています。
通常、折りたたみの回数が増えるほど本体は厚くなりますが、TriFoldは開いたときの厚さが3.9-4.2mm、閉じたときでも12.9mmで、2年前に発売されたZ Fold5よりも薄型化を実現しています。

その一方で、重さは309gとかなりのヘビー級。iPad mini(A17 Pro)の297gを上回る重さです。
耐久面では、衝撃吸収層の上に強化オーバーコートを重ねて補強し、IP48等級の防水性能も確保。バッテリーは3セル構造の5,600mAhで、45W急速充電にも対応します。
スペック構成は概ねGalaxy Z Fold 7と共通です。
チップセットはSnapdragon 8 Elite for Galaxy、メモリ16GB、ストレージは512GBまたは1TB。背面カメラは200MPメイン+12MP超広角+10MP望遠のトリプル構成で、10MPのアウターカメラとインカメラも備えています。
側面には指紋認証センサーを内蔵し、IP48等級の防水防塵に対応。OSは7年間のアップデート保証付きのAndroid 16を搭載。カラーはCrafted Blackの1色展開です。
なお、Sペンには非対応となっています。
発売日は12月12日。まず韓国で先行発売され、その後、米国、アラブ首長国連邦、シンガポール、中国、台湾でも順次販売されます。価格は約2,500ドルと案内されています。





















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