Galaxy S26 Ultraの「のぞき見防止」機能に驚き。ただし画質低下の代償も
Yusuke Sakakura
Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

Samsungが2026年の最新スマートフォン「Galaxy S26」シリーズを3月12日に発売します。
今年は日本が初めて第1次販売国に含まれたことで、これまで以上に早いタイミングで購入できるようになりました。さらに、約5年ぶりとなる大画面・大容量バッテリーの「Plus」モデルが復活し、主要4キャリアから展開されるなど、例年以上に話題の多いシリーズです。
なかでも大きな注目を集めているのが、最上位モデルの「Galaxy S26 Ultra」。最大の目玉は、モバイル業界初をうたうのぞき見防止機能「プライバシーディスプレイ」です。国内発表会で実際に試してみましたが、第一印象はかなり強烈でした。これは便利だ、と素直に感じられる完成度です。
ただし、使ってみると見えてくる課題もあります。
のぞき見防止の効果はかなり高い
プライバシーディスプレイは、電車で隣に座った人や、エレベーターで横に立った人などから、画面をのぞき見されにくくする機能です。
画面全体を見づらくするだけでなく、通知など画面の一部だけを隠すことも可能です。特に、電車に乗る機会が多い人にとってはかなり実用的で、クイック設定からタップひとつで周囲の視線を気にせずスマホを操作できる快適さは想像以上でした。



仕組みは独自のピクセル配列にある
この機能を支えているのは、通常の有機ELディスプレイとは異なる独自のピクセル構造です。
一般的な有機ELディスプレイは、斜めから見ても鮮明に映る広い視野角のピクセルを高密度に並べることで、高精細かつ見やすい表示を実現しています。一方、Galaxy S26 Ultraは、視野角の広いピクセルと狭いピクセルを均等に配列しています。
そして、プライバシーディスプレイをオンにすると、視野角の広いピクセルが消灯し、視野角の狭いピクセルだけが点灯します。これにより、正面からは見える一方で、斜めから見ると画面が黒くつぶれたように見え、のぞき見を防げる仕組みです。
プライバシーの代償は画質
初見では感動したプライバシーディスプレイですが、少し長く使ってみると、小さくない画質の変化を感じました。
機能をオンにすると、表示に使われるピクセルが半分になる構造上、解像感が大きく低下します。アイコンや画像、動画もざらついて見えます。さらに、視野角の狭いピクセルだけで表示する影響なのか、液晶のような色ムラも見られました。20万円を超えるスマホのディスプレイが、この機能をオンにした瞬間だけは、ミッドレンジやエントリーモデルのような見え方に感じることもあります。


つまり、プライバシー保護と引き換えに、画質をある程度犠牲にする機能とも言えます。便利なのは間違いありませんが、常時オンで使いたくなるタイプではありません。
もちろん、プライバシーディスプレイはクイック設定から簡単にオフにできますし、特定のアプリでのみオンにすることも可能です。
ただ、現時点ではまだ洗練されているとは言いにくい部分もあります。
たとえば、YouTubeアプリで自動オンになるよう設定している場合、通勤中の利用には便利ですが、自宅で動画を見るときにはそのたびにクイック設定からオフにする必要があります。しかも、YouTubeから別のアプリに移動して再び戻ると、プライバシーディスプレイが再び有効になるため、都度オフにする必要があります。
さらに、通知のポップアップは画面の一部分だけを隠せる一方で、ピクチャインピクチャや画面分割を使うと、一部分ではなく画面全体に適用されます。現時点では、より細かなピクセル単位の制御までは実現できていないようです。
時間や位置情報などと連動してオンオフするなど、もう少し細かく制御できるようになれば、快適に使えそうです。ここら辺はアップデートでの改善に期待です。
まとめ:インパクトは大きいが、完成度はまだこれから
スマートフォンの視野角は、広いに越したことはないとされてきただけに、その常識を逆手に取った発想はかなり新鮮です。
実用性も高く、実際に使ってみると「これは他のスマートフォンにも広がってほしい」と感じるほど魅力があります。第一印象でこの機能を否定する人は少ないはずです。それほどわかりやすく便利な機能です。
一方で、使う時間が長くなるほど粗や不満も見えてきます。便利でおもしろい一方、まだ荒削りな機能という印象です。今後の改良によって完成度が高まれば、Galaxyを象徴する機能の1つになり、将来的には他社にも広がっていくかもしれません。



















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