サムスン電子がインテルなどと開発したスマートフォン向けのOS「Tizen(タイゼン)」を搭載する「Samsung Z1」が正式に発表されました!
「Samsung Z1」は低価格指向に、格安スマホ激戦区のインドで発売
「Samsung Z1」は、Tizenを搭載する初の消費者向けのスマートフォンで、1月14日よりインドで発売されます。価格は5700インドルピー(日本で約1万800円)という格安を超えた”激安”とも言える価格で販売されます。
この価格帯になると気になるのがスペックです。
「Samsung Z1」には、Tizen OS 2.3が搭載され、ディスプレイには4インチのWVGA(800×480ピクセル)のPLS液晶(IPS液晶)を搭載。CPUには、1.2GHzのデュアルコアプロセッサ、768MBのRAM、4GBの保存容量(ROM)、1500mAhのバッテリーを搭載するなど、3〜4年前にタイムスリップしたかのようなスペックで、iPhoneやAndroidスマートフォンと比べてもかなり性能の低いものになっています。
ただ、Tizen上で動作するアプリケーションは、HTML5やCSS、JavaScriptといったウェブの技術で構築されるため、iPhoneやAndroidのようなハイスペックな端末は必要としません。Tizenに近いOSとしてはFirefox OSがあげられますが、Firefox OSを搭載する「Flame」と「Samsung Z1」のスペックはほぼ同等になっており、ウェブに最適化されたOSが高いスペックを要求しないことがわかるかと思います。
その他のスペックとしては、310万画素メインカメラを搭載。VGAのフロントカメラも搭載します。無線LANは、IEEE 802.11 b/g/nをサポート。Bluetooth 4.1やGPS、加速度センサ、最大64GBのmicro SDカードに対応します。
また、通信規格はLTEに非対応でGSM(850/900/1800/1900MHz)とHSDPA(900/2100MHz)をサポートし、2枚のSIMカードを挿入して動作するデュアルSIMにも対応します。
販売されるボディカラーは、ホワイト、ブラック、ワインレッドの3色。ボディデザインは同社が開発するGALAXYシリーズのデザインにとても似たものになっています。
インドでは低価格のスマートフォンの需要が高く、中国の低価格スマホメーカーのシャオミが昨年7月にインドでスマートフォンを発売すると、グーグルが約1万2000円程度で購入できる「Android One」を昨年9月より発売しており、サムスンがこれに続いた形となります。
同じ第3のOSでウェブに最適化されたFirefox OSは、日本仕様にローカライズ&スペックアップされて約5万円で発売されましたが、Tizenは低価格路線を突き進むことになるのでしょうか。今後の動きに注目です。
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