- 今後、AIを活用した検索サービスの利用機会が増加すると思われます。
- ソフトバンクはこの流れの中で、Perplexityとの戦略的提携を発表しました。
- 携帯総合研究所は、発表会の内容を随時更新してお伝えしていきます。
6月17日、ソフトバンクが生成AIを活用した検索サービスを提供するPerplexity(パープレキシティ)との戦略的提携を発表しました。
Perplexityは、自社の小規模なAIモデルを活用して質問を理解し、自社の検索エンジン(以前はBingを使っていた)から検索結果を得て、無料版では高速検索のために最適化された独自のモデルを使い、わかりやすく要約して回答するAI検索サービス。
文脈も理解するため、例えば「ソフトバンクのおすすめの無制限プランについて教えて」と聞いた後に「A社との違いは?」と、対話するように質問して検索もできます。
年額約3万円の有料プランが1年間無料に
PerplexityのようなAIを活用した検索サービス、ChatGPTのようにAIを通じて検索サービスを利用する機会は今後も増えていくことが予想されます。
そういったなかでソフトバンクがAI検索サービスを提供するPerplexityと提携を発表しました。
ソフトバンクはAIと人間が共存する社会を目指しており、プロンプトエンジニアリングなど難しいイメージのあるAIをもっとわかりやすく、若者から高齢者まですべての年代に提供することが責務と語ります。
今回の提携によってソフトバンク/ワイモバイル/LINEMOユーザーは、1年無料で約3万円のPerplexityの有料プラン「Perplexity Pro」を利用できます。
Perplexity Proの特典は、AIモデルをデフォルトの独自モデルからGPT-4oなどに変更できるほか、素早い基本的な回答を提供する通常のクイック検索と違って対話しながら一歩踏み込んだ検索ができるPro Searchを無制限に利用できます。
- AIモデルをGPT-4oやClaude 3に変更可能
- 質問を重ねて、一方踏み込んだ検索ができるPro Searchの利用が無制限に
- レシートの画像を投稿してレシピを聞いたり、PDFファイルを要約するファイルアップロードが無制限に
なお、LINEMOが7月下旬以降に提供する新料金プランは、3GBまで月額990円、10GBまで月額2,090円のため、Perplexity Proに加入するよりも、LINEMOに加入した方が安く、お得ということになります。
1年間無料キャンペーンは6月19日から受付を開始。専用サイトから簡単に申し込みが可能とのこと。
ソフトバンクの純国産LLMの組み込みに前向きな姿勢
戦略的提携はPerplexityの無料提供だけではなく、ソフトバンクの寺尾氏は「これからの協議にはなる」としつつも、ソフトバンクが開発を発表している純国産LLMも活用いただきたいとの考えを示しました。
これに対してPerplexityのAravind Srinivas CEOは、今後はより多くのモデルを搭載し、日本語に特化したモデルも選んでもらえるようにしたいとし、ソフトバンクの純国産LLMの組み込みについても前向きな姿勢を示していました。組み込み対象はテキストだけでなく、ニュアンスやイントネーション、発音に課題がある音声にも組み込んで、細かいところまで正確性を追求したいと語っていました。
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