ソフトバンク宮川社長、通信料金の値上げを検討。「どこかで動かざるを得ない」

Yusuke Sakakura

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ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

2025/11/05 18:28
ソフトバンク宮川社長、通信料金の値上げを検討。「どこかで動かざるを得ない」

ソフトバンクの宮川社長が、11月5日に開催した決算会見で通信料金について言及しました。

今年はドコモとKDDIが新料金プランを発表し、KDDIが既存プランの値上げにも踏み切るなか、ソフトバンクと楽天モバイルは静観している状況です。

そうしたなか、宮川氏は決算発表後の質疑応答で、料金の値上げについて聞かれると「明日なのか1年先なのか分からないが、行動に移そうと検討している段階」と述べ、将来的な値上げの可能性を示唆しました。

通信料金をめぐる一連の動きの発端となったのは、ドコモがオンライン特化プランのahamoで料金を据え置いたまま、データ容量を20GBから30GBに増量したことです。

当時、宮川氏は「行き過ぎた値下げについて、中長期で見ると本当にいいのかと疑問を感じている」と懸念を示していました。

その後、ドコモが新料金プランを発表し、KDDIも既存プランの値上げに踏み切る中で、ソフトバンクは手数料を値上げしたものの、料金そのものについては一転して静観の姿勢を維持しています。

2社の付加価値型の料金値上げについて、宮川氏は「いらないものが付いてきて値上がりする構造や、優先接続ができると言いながら他の利用者が犠牲になるような構造のものをつけた形で、値上げになるとしたらWin-Winではないのでは?」と批判。

また、別の会見では、値上げによって順調な顧客獲得が鈍化するリスクがあるとして、「値上げしなくて済むなら本当は値上げしたくない」と述べ、他の収益を強化することで値上げを回避したい意向を示していました。

今回の決算では、前年度上期に比べてコンシューマ事業が増収増益。モバイル事業も増収を記録し、スマートフォンの契約数も順調に増加しています。

業績が堅調であるため、現時点で料金を引き上げる必要性は低いものの、宮川氏は「これだけものが高騰している中で、我々もどこかで動かざるを得ない」と発言。

楽天モバイルのように「値上げしない」と言い切らず、将来的な選択肢を残す姿勢を見せた格好です。

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